元野球選手「ウーバー配達員」経て見つけた天職 後輩のために現役引退後の道しるべを作る
自身はまだ独身だ。しかし、それは決して欠点ではなく、むしろ長所となるのだという。「ブライダルサロンTOMONAGA」の公式ホームページには次のようなメッセージが掲載されている。
<私の夢は、幸せなカップルをたくさん作り、ナゴヤドームに二人(ゆくゆくは家族)で中日ドラゴンズを応援してもらうことです。誠心誠意をもって結婚のお手伝いをします。よろしくお願い致します。私も未婚ですので、皆さまと同じ立場となって幸せを見つけることができますよう、全力投球いたします!>
自分のしたい仕事ができている
長時間に及んだインタビューの最後にこんな質問を投げかける。
――第2の人生は幸せですか?
何の逡巡もなく友永は言った。
「幸せです。まず、自分がしたい仕事ができています。そして、こうして生きていること。きちんとご飯が食べられていること。そして、周りに相談できる友だちがいること。これだけでもとっても幸せですよ(笑)」
続けて、こんな言葉を口にした。
「またオファーがあれば、『プロ野球戦力外通告』や『バース・デイ』に出てみたいですね。僕がもがいている姿だったり、活躍している姿だったり、どちらでもいいんです。自分の姿を通じて、誰かの勇気になるのならば、ぜひ出てみたいですね」
第2の人生はまだ始まったばかりだ。この先にどんなことが待ち受けているのか、誰もわからない。それでも彼は貪欲な姿勢で力強く、この先の人生を歩み続けていくに違いない。自信に満ちあふれた友永の言葉を聞いていると、そんな気がしてならないのだ。
(文中敬称略、文:長谷川晶一/ノンフィクションライター)
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