Netflixとテレビ「利用者から見た」決定的な差 ハマってしまうのにはれっきとした理由がある
1の地上波だと途中にCMが入ります。録画してCMをスキップするという手がありますが、その場合は2のアマゾンプライムと同じ視聴感覚になります。スマホやパソコンを使って動画ストリーミングで『鬼滅の刃』を観ると番宣が最初に15秒ほど入る以外は、CMなしにさくさくとアニメを視聴でき、地上波よりも快適になります。
さてここで3のネットフリックスだとどうなるかですが、番宣すら入らずそのままアニメが始まります。そこまでは当然だと思うのですが興味深いことにエンディングの音楽が始まると数秒で自動的に次のエピソードにスキップしてしまうのです。
「いやいや、俺はエンドロールまできちんと見て余韻にひたりたいんだ」
という人はリモコンを操作すればきちんとエンディングテーマも聴くことができるのですが、ただ見ているとすぐに次のエピソードに移ります。
さらに便利(?)なことに第2話が始まってLiSAが歌う主題歌の「紅蓮華」が流れだすと「イントロをスキップ」という表示が現れて、それをタップすると歌い終わりまで自動的に飛んでくれます。
「いやいや、そこは「紅蓮華」を聴きながら体を上下させて楽しむとこじゃないのか?」
という意見もわかるのですが、とにかくネットフリックスでは主題歌がスキップできます。
作品による違いはあるがスキップは簡単
作品によってスキップの設定は多少違うのですが、典型的なコンテンツの場合、1つのエピソードを観終わると、つぎのエピソードの前回のおさらいとオープニングテーマをスキップしてすぐに話の続きに飛ぶことができるのです。
一見ささいな違いですが、エピソードを連続して観ているとこれが意外と心地いいのです。アニメの1話は地上波だと30分、普通のストリーミング視聴だと約24分ですが、ネットフリックス方式の視聴だと20分弱で1話を観ることができます。ざっくりですが、26話だと地上波なら13時間かかるところをネットフリックスだと8時間40分で観ることができるという計算です。
極端な視聴方法だと思いますか? しかしこれは実は視聴者をネットフリックスから引き放さないために考え抜かれた方法なのです。テレビを見ていてチャンネルを変えたくなったり、スマホを見ていて他のサイトに移ってしまったり。そんなユーザー行動をとらせないためにどうしたらいいかを考え抜いているのがネットフリックスです。
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