寝付きが悪い人は「何が邪魔者か」わかってない 食事、運動、日光――意外な要因が入眠を妨げる

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朝と同様、私たちの目は夕方にも光に敏感に反応します。これは徐々に暗くなっていく光をキャッチすることで、「眠る時間だ」ということをマスタークロックに認識させるため。しかし、現代の生活では、夜遅くまで部屋の明かりは灯り、パソコンやスマートフォンの光にも目は晒されています。これでは、体は睡眠モードになかなか入れず、「寝付きが悪い」「寝ても疲れが取れない」などの問題を引き起こしても無理はありません。

1日中室内にこもり、太陽の光を浴びないことでも、体は混乱します。昼なのか夜なのか分からなくなり、体は睡眠ホルモンである「メラトニン」をためらいがちに生成するように。

タイミングよく眠りにつき、安定した睡眠・覚醒リズムを形成したいなら、日中は外で多くの時間を過ごすことをお勧めします。

晴れている日は屋外に「30分」もいれば十分です。曇りなら「約1時間」が目安になります。

日中、外出する機会のない人は、窓のそばに座るのも効果的です。病院の入院患者で調査したところ、窓から1メートル以内にベッドがある患者は、それより離れたベッドの患者よりも夜の睡眠時間が1時間長く、回復も早く、退院までに要する時間が短かったことが判明しました。

また、「昼光色ランプ」も効果的で、病院の集中治療室に導入したところ、患者が30分以上長く眠れるようになりました。

運動は「午前中」に

「運動」も、睡眠・覚醒リズムを安定させ、質のよい睡眠をもたらします。

ただし、私たちの体のリズムに適したタイミングでスポーツを行うことが重要です。
睡眠・覚醒リズムを整えるには、午前中の運動がベストです。日光をたっぷり浴びることができ、それによって、夜の適切な時間に眠気である「睡眠圧」を高めることができます。

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