
5月22日のクーデター後、首都バンコクをはじめとしたタイ国内は大きな騒乱もなく、平穏を保っている。クーデターを首謀したプラユット陸軍司令官(国家平和秩序評議会議長)はインラック前首相と反政府派のスティープ元副首相の双方のリーダーたちを一網打尽にしたものの、現在は釈放している。
2006年のクーデターで首相の座を追われたタクシン元首相が、現在まで続く国内対立の根源。同首相支持派と反支持派の対立を解消するという点では、06年のクーデターと同じ構図だ。反政府派はクーデターの実行を待っていたという声もある。
今後の問題は、次の暫定首相が誰になるかだ。プラユット司令官自身が就任するとの見方が強いが、「そうなれば、タクシン派が黙っていない。騒乱が再燃する可能性もある」と、タイ・コンケン大学客員教授として現地に滞在している、甲斐信好・拓殖大学教授は指摘する。
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