株主優待に熱中する「桐谷さん」のトクする発想 5万円ずつ分散して広くメリットを受け取る

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「リスク分散」という言葉を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。

投資するときに、1つのものに集中させずに分散すれば、万が一なにか値下がりするものがあっても、ほかでカバーできるのでリスクを最小限に抑えることができます。

仮に、投資用に20万円の資金を用意できたとしましょう。値上がり益狙いの人なら、危ない橋を渡って20万円全額を1つの銘柄に投入するかもしれません。あるいは、4万円ずつ5つの銘柄に分けたとしても、それはリスク分散以外の意味は持ちません。

ところが、優待株の場合、分けることはリスク分散のみならず、トクすることに直結します。Aという企業に20万投じて5単元株持っていても、Aの優待を1つしか受けられませんが、A・B・C・D・Eに分散して、それぞれ1単元ずつ持っていたら、A・B・C・D・Eから1つずつ優待を受け取ることができるからです。面白いでしょう?

こうして、アパレル系、食品系、美容系、健康系など、いろいろな分野の優待株を少しずつ買っていけば、その優待だけで生活のかなりの部分はまかなえてしまいます。実際私も、洋服などの買い物、食事(外食含む)、レジャー、スポーツジムなどは、優待を利用しています。

優待品には税金がかからない

投資をするときの大切な指標が「利回り」です。

これは投資した金額に対し、どのくらい収益があるかを、1年あたりの平均値にした数字を指します。利回りを考えない投資は、まず成り立ちません。

とくにこの利回りは、優待株への投資を行う場合、非常に高くなります

先ほど同様、20万円の資金が用意できた事例で考えてみましょう。まず、貯金はどうでしょうか。バブル期には定期預金の金利は8%くらいありましたから、20万円預けておけば1年後には21万6000円になりました。

しかし、2018年現在の金利は0.01%レベル。20万円預けて1年経っても、増えるのはたったの20円。これでは、駄菓子くらいしか購入できません。

一方でバブル期のピークは、株の配当が1%以下と低かったことから、投資家たちはなおさら値上がり益(キャピタルゲイン)狙いの株式投資に走ったわけです。

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