みはる:本当のお母さんと、お母さんっぽい恋人とはまた違うんですけどね。
植草:結婚にあたってご親族の反対はありませんでしたか。
みはる:年の差に対する反対はなかったんですけど……。結婚前、1年間ほど同棲していたんですね。その当時、シャチホコさんが、ものまねのお仕事がなくてバイト生活で、私だけがものまねの仕事ながら、毎日お弁当つくってあげてバイトに送り出していました。
それで、シャチホコさんの親御さんが「お前、ちゃんとした収入もなくて地位も確立していないのに、結婚するなんてふざけるんじゃない、みはるさんに失礼だ、みはるさんの人生背負えるのか」と怒ったらしいです。
「だけど自分が絶対にこれから成功して、みはる以上に稼いで、僕が責任持つので結婚させてくれ」と宣言したと、後で聞きました。実家にたびたび帰ったり電話したりして説得したらしいです。私に気を遣わせないように、私が知らない間に。
向こうはそうやって苦労していたのに、うちの親は気に入って「こんな若い子もらって」なんて軽い感じだったから、申し訳なくて。
植草:温度差が面白いですね。
バイトを辞めて1年間、芸に集中した
みはる:シャチホコさんは結婚に向けて一念発起。「僕が絶対ものまねで稼いで楽させますんで、いったんバイトを辞めさせてほしい。1年間、芽が出なかったら就職する」と期限を決めて、1年間ネタつくって練習して、オーディションを受けて、無事、期限内にテレビに出られるようになりました。
植草:最近、結婚も多様化して、年の差やさまざまなスタイルが増えてきましたが、その一方で、「年下男性は稼ぎが少ない」「私の収入のほうが倍じゃないですか」と避ける女性もまだ多い。「年下でもいいけど、年収は自分より上がいい」という女性もいるからなかなか苦戦している。
みはる:女性にそれだけ収入があったら育てる楽しみが生まれるとは思うんですけど。
植草:そうなんです。年下男性の場合、その方の成長を自分が導ける。年収ではなく将来性を見てくれたら、もっと年の差婚も増えるでしょうね。
みはる:ただ、年の差に関して言えば、私の場合、向こうの年齢は最初、知らなかったんですよ。お互い隠していたわけじゃないけど、昭和歌謡について詳しいから、30代半ばぐらいだと勝手に思っていて。だいぶガッツリ好きになってから「いくつだっけ?」と聞いたら、「23歳」って言われて「あ、やばい」と思いました、やっぱり。
向こうも先輩だから20代、30代ではないというのはわかっていたけれど正確に知らなくて、お互いに年齢を聞いてたぶん「やばい」と思った。でも年齢関係なくこれだけ好きになったということは、それだけお互いに必要としているんだろな、とも思いました。
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