仏マクロン24歳年上妻「元夫」の数奇なる人生 フランス人は有名人の元配偶者を詮索しない

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マクロン夫妻に対して世界が大熱狂する今、あえてその陰に隠れた「透明な存在」に思いを馳せてみましょう(写真:アフロ)
“マクロンを大統領に導いた妻ブリジットの役割を「内助の功」という日本人もいるだろうけど、まったく違うね。選挙運動中の彼の表現――言葉遣いから立ち居振る舞いまで――のすべてを指導していた舞台監督だったのさ。100%彼は彼女のものなのさ。それを内助の功とは言わないだろう?”
               
~ミュレ 金融トレーダー(日本駐在歴あり) 

 

彗星のごとく現れたエマニュエル・マクロン。フランスの大統領になりました。24歳年上の妻ブリジットも、今や世界で誰ひとりとして知らぬ者はいない女性です。

マクロンが経済界で大成功を収めてから、フランソワ・オランド前大統領に見いだされて経済・産業・デジタル大臣に抜擢されたあたりから、私はその“センシュアリティ”を評価してフィーチャーしてきましたので、今回の当選は感慨もひとしおです。

当初から、彼に年齢が離れた妻がいることは知られていましたが、メディア露出がなく、私生活はうかがい知れませんでした。夫は大臣の公職に就いたとしても、妻はまだイエズス会系の高校の教師で保護されるべき私人だったのですから、当然のことです。

マクロンは1年前から仏マダムの心をつかんでいた

どんな妻がいようがいまいが、1年も前のテレビリサーチでマクロンは「大統領になってほしい人」ランキングでトップでしたし、女性誌でもひいきにされてたくさん露出しておりました。女性誌ですから男はイケメンであるほうがいいに決まっています。少なくとも好色マダムの心はつかんでいたのでしょう。好色マダムとは? 私を含めフランスにいるオトナの女性のほとんどのことです。

マクロンとブリジットの夫婦に対し、世界が大熱狂の最中にある今、そのなれ初めから、引き裂かれた仲を初志貫徹して結婚に至るまでの驚きのラブストーリーは、揶揄と称賛でもみくちゃにされながらあらわになりつつあります。

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