名古屋大エリート美女の『ケンカ上等』人生 『言う時は言う』の男前美女

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最終的に就職を決めたのは運輸業界でも比較的新しい企業。少数精鋭で世界を相手にするため、商社などがかかわる大きな案件も「私と課長の2人」しか担当者がいない状況だ。伸び伸びと力を発揮したい黒田さんにとっては最適の職場だである。

「就職を決めたいちばんの理由も会社の小ささでした。人数が少ないので若手社員に任されることが多いのです。大きなお題をポンッと渡されて、『やっておいてね』と言われるような環境です」

現在は伸び伸びと働いている黒田さんだが、新人時代は周囲との軋轢も少なくなかった。新人研修の際には外部講師と衝突。授業中の一言が黒田さんは承服できずに言い合いに。人事担当者が慌てて止めに入ったという。

黒田さん、「凛としている」を通り越して「ケンカ上等」な人生である。しかし、恋愛の話を聞こうとすると、急に表情が緩んだ。焼き鳥を食べながらのビールもかなり進んでいる。

「わが道を行くタイプの男性に弱いんです。大学から社会人にかけて5年間付き合っていた彼は大好きでした。理屈っぽくて、とにかく賢い人。ずーっと一緒にいましたね。私は尽くすタイプなので……。でも、彼は20年後に実現したいこともはっきり決まっているような人。彼女にも自立を求めるのです。『オレに依存するのはそろそろやめないか。オレはオレ、キミはキミの人生だから』と言われてしまいました。彼は今、東京で起業しています。別れた後も、彼が何を考えてどういう未来を見ているのかは、すごく興味ありますね」

未練たっぷりに話す黒田さんだが、現在は社内に好きな人がいるという。詳しく聞こうとしたが「複雑怪奇を極めている状況なので言えません」と断られてしまった。気になる……。

愛する男性の『港』であればいい……

焼鳥店を出て、2軒目は栄(名古屋の繁華街)にあるワインバー「フィネス」に入った。黒田さんはすでにご機嫌で、インタビュー当初の硬さは消えている。冗談交じりの本音がこぼれた。

「男性の浮気に、いちいちキーッとなっていた学生時代が懐かしいです。私は(愛する男性の)港であればいい」

「結婚はしたい。夫を養うつもりはないけれど、自分のために仕事をしていたいです」

「女友だちは少なくて男友だちばかりです。私の部屋に6人ぐらい遊びに来て朝まで吐きながら飲んだりする。趣味は料理です」

仕事はあくまで強気にきっちりこなす。でも、プライベートはかなり乱れぎみ。このギャップは魅力的だ。すっかりリラックスした気持ちになって一緒にワインを飲んでいたら、いつの間にか終電時間が迫っていた。名古屋は昼ではなく夜を楽しむ街なのかもしれない。

大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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