ホンダeに見た車が「ガジェット化」する未来 ホンダらしい「走る大人のオモチャ」の実力

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「ホンダ・パーソナルアシスタント」は、「OK, Honda」と声をかけると反応。ユーザーの言葉や感情も理解し、親しみやすい声や身振りで答えてくれる。これを走行中であっても、直感的に操作できるインターフェースを実現した。

「OK, Honda」と声をかけると起動するホンダ・パーソナルアシスタント(筆者撮影)

「家の中だと(インターフェースとして)いろいろな選択肢があるが、車内ではその対象が限定される。車内で自由になるのは音声。今後は声によるインターフェースが主流になっていくと考えている」(安藝さん)

その範囲は極めて多彩で、時刻や天気予報といった情報だけでなく、NAVITIMEとの連携を果たしたことで、クルマと公共交通機関を結ぶマルチモーダルナビゲーションにも対応している。エンタメ系では、全国のラジオ放送が楽しめる「radiko」にも対応した。

ただ、現状ではBluetoothオーディオやスマホなど、外部接続した機器の楽曲を呼び出すことは難しい。安藝さんは「認識力ではGoogleアシスタントなどと比べてもひけは取らない。しかし、多彩なコンテンツへの対応力はIT業界が先を行っている」と話し、今後もその分野にはチャレンジしていきたいと述べた。

役割によって異なるデジタルミラーの是非

注目のサイドカメラミラーシステムの車内側モニターは、通常のサイドミラーを見る位置とほぼ同様の場所に配置されている。そのため、従来のドアミラーとそれほど違和感なく視認することができた。

左右のフロントドアにつくサイドカメラミラーシステム。突起部分を抑え、車幅内に収まるサイズとなっている(筆者撮影)

液晶表示となるため、焦点を合わせるのに苦労するかと思ったが、見上げるルームミラーと違い、思ったよりも自然に目に入ってくる。視線移動の際も、違和感はなさそうだ。一方で、デジタルルームミラーとなったセンターカメラミラーシステムは、視認する位置が上方で近いこともあって中高年層には焦点が合いにくい。個人的には、光学式に切り替えたほうが見やすかった。

車内は、ラウンジのような空間が広がる。ダッシュボードはウッディな手触り感を演出したもので、フラットさをイメージしたインテリアは、広々とした空間を演出。コンパクトカーとは思えない、どこか落ち着ける雰囲気を醸し出している。

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