GAFAの部長が20代で教わった上司の超「金言」 17年間日系企業で働いた僕が学んできたこと
その後……。
時が経って、僕に後輩ができた頃、僕も後輩にはとにかく僕と同じレベルで背景を知ってもらうことに全力を注ぐようになりました。
背景が共有できると、問題解決のための議論にも厚みが出ます。結果として、最初に少し時間をかけて理解してもらうほうが、その後の何十時間を有意義なものにできると気づいたのです。
怒りでマネジメントをしない
僕の記憶の中のNさんは、いつも笑っています。よく考えたら、怒られたことなんか1回もなかったかもしれません。僕たちがうまくできないときにも、できないことを怒るのではなく、「なぜ、できないか」を時間をかけて深掘りしてくれたのです。
僕「いやー、Nさんが怒らないから、僕たちも『わかりません』ってちゃんと言えますけど、これ、『なんでわからないんだ!』って言われていたら、どうしようもなかったですね」
Nさん「ははは、怒ってできるようになるなら怒るけど、そんなわけないでしょ? 『なぜできないか』をちゃんと聞いて、明らかにしたうえで対処してあげるのが僕の役目だよ。
そのかわり、何も言ってくれなかったら僕もわからないから、何がわからないのか、どこまではわかってるのかをちゃんと伝えてね」
僕「はい、ありがたいです!」
Nさん「あと、これは寺澤くんがもう少し年齢を重ねたときの話になると思うけど、人を伸ばすために最も必要な考え方は『伸びたところを見てあげること』なんだよ」
僕「わかります! 僕もできるようになったのをほめられると、めっちゃやる気が出ます!」
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