任天堂3代目「娯楽は二番煎じではダメ」の真意 山内氏「必需品なら二番手でも安い方が売れる」

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このインタビューから15年後の2018(平成30)年、ゴーンが逮捕されるとは夢にも思わなかった。当時、語っていた自身の言葉を、いまの彼に伝えたとしたら、何を思うだろうか。

ZOZO創業者・前澤友作の名言

競争は嫌いです。
僕の幸せの大部分は、人の幸せが占めています【前澤友作 (ZOZO創業者)】

前澤友作(まえざわ ゆうさく)/1975(昭和50)年、千葉県に生まれる。1998(平成10)年、スタートトゥデイを設立。2004(平成16)年、ZOZOTOWNオープン。2018(平成30)年、ZOZOに社名変更。2019(令和元)年、ヤフー傘下に入り社長を退任し、新会社スタートトゥデイを設立。

何かと話題を振りまく男である。前澤友作。日本最大級のファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する、スタートトゥデイの経営者だった。

楽天やほかのネット通販もあるだろうに、なぜZOZOTOWNに人気が集まるのか。私にはまったくわからないので、率直に聞いた。

「楽天でも買えるのに、なぜ前澤さんのところが人気なの?」

おそらく、前澤にこんなことを聞いた人間は、過去にはいなかったであろう。

「僕たちのところでしか買えないブランドがあることが大きい。扱っているブランドのうち半分以上は、公式ショップとしては楽天で買えないと思います。ではなぜZOZOTOWNがブランドから信頼されるのか。

2つの面があると思っています。1つは、サイトのデザインや写真。2つ目は、売っている社員がどれくらい洋服のことを理解しているか、ブランドのことをどれくらい好きでいてくれるか、という目に見えない部分です。どちらも大事ですが、アパレル業界で重視されるのは『目に見えない部分』だと思います」

社員が、洋服を理解して、そのブランドを好きでいること。その大切さはわかる。しかし、そのような社員を、数人ならともかく数百人も、どうやって集めることができるのか。

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