アステラス製薬が米社へ敵対的買収、「ホワイトナイト」登場で買収価格がつり上がる可能性も
主力薬の1つである免疫抑制剤「プログラフ」は、昨年の特許失効の後、後発医薬品が登場したことで米国市場でのシェアを大きく低下させた。排尿障害改善剤「ハルナール」も、今月、米国で後発医薬品が登場する。
そうしたこともあり、アステラスの来2011年3月期業績は後退が避けられない。主力薬の特許切れを踏まえて新たな新薬開発が進んでいることが重要だが、問題は泌尿器領域を除いて進捗が芳しくないことだ。
それだけに、がんや糖尿病領域で新薬開発候補を持つOSIをぜひとも手に入れたい、というのがアステラスの思惑だが、事はそう簡単に運びそうにはない。
新薬の開発は最近、ますますコストが上昇している。それに伴い、企業買収コストもうなぎ登りだ。アステラスの挑戦は、日本の製薬大手企業の生き残りの試金石として注目される。
(岡田 広行 撮影:梅谷秀司 =東洋経済オンライン)
《東洋経済・最新業績予想》
(百万円) 売 上 営業利益 経常利益 当期利益
連本2009.03 965,698 250,394 271,451 170,986
連本2010.03予 976,000 200,000 200,500 125,000
連本2011.03予 930,000 170,000 170,000 105,000
連中2009.09 494,644 129,319 128,327 83,488
連中2010.09予 475,000 90,000 90,000 57,000
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1株益¥ 1株配¥
連本2009.03 356.1 120
連本2010.03予 270.7 125
連本2011.03予 227.4 125
連中2009.09 177.6 60
連中2010.09予 123.4 60
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