アントIPO、「上海株の8割が戦略投資家」の波紋

香港取引所では中国本土の小口投資家が殺到か

中国の電子商取引大手アリババ・グループ<BABA.N>傘下の金融会社アント・グループ[IPO-ANTG.HK]が、上海の中国版ナスダック「科創板(スター・マーケット)」への新規株式公開(IPO)で発行株の大部分を戦略投資家に割り当てたことを受け、重複上場先である香港証券取引所でのIPOに中国本土の小口投資家が殺到する可能性がある。写真は中国で2018年1月撮影(2020年 ロイター/Shu Zhang)

[上海/香港 23日 ロイター] - 中国の電子商取引大手アリババ・グループ<BABA.N>傘下の金融会社アント・グループ[IPO-ANTG.HK]が、上海の中国版ナスダック「科創板(スター・マーケット)」への新規株式公開(IPO)で発行株の大部分を戦略投資家に割り当てたことを受け、重複上場先である香港証券取引所でのIPOに中国本土の小口投資家が殺到する可能性がある。

アントのIPO規模は約350億ドル。中国本土では一生に一度の投資機会として注目されているという。ただ、上海での戦略投資家への割り当てが80%と今年の平均(19%)を大幅に上回ったことを受け、中国本土の小口投資家は上海では抽選漏れする可能性が高いとして、戦略投資家への割り当てがない香港での申し込みを検討している。

上海を拠点とするリーガン・ファンド・マネジメントは、中国本土の小口投資家による香港IPOへの申し込みを支援。ゼネラルマネジャーのリチャード・リー氏はロイターに対し、香港でアントのIPO株を取得できる確率は50─70%で、上海よりはるかに高いと述べた。

上海IPOに関与するバンカーは匿名で「IPO株を取得すれば大半が大きな利益を得られることは誰もが知っている」とし、「アント株への需要は強い」と述べた。

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