新しい「iPad Air」進化を遂げた4つのポイント 「iPhone 12」より処理性能が高速という結果に

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iPad Airの処理性能は、ミドルクラスのノートパソコンに肩を並べるほどにまで向上していた。ビデオ編集やグラフィックス処理、ARなど負荷の高いアプリも軽々こなすし、将来にわたって同じ性能を発揮し続けるため、iPad Airを長く使っていこうと考えている人にとっても、この性能の高さは未来への安心感になる。

iPad Airには、最新となるApple Silicon、A14 Bionicが搭載される。iPhone 12と同じチップが搭載されるが、その処理性能については差がついており驚かされた。iPad Airでベンチマークアプリ「Geekbench 5」による計測を行ったところ、シングルコア1589、マルチコア4242という処理性能のスコアが出た。

iPhone 12と比べると、シングルコアの性能は同じだが、マルチコアでは10%ほど高速であるという結果が出たのだ。ちなみに4242というスコアは、2020年に発売されたMacBook Pro 13インチに搭載されるIntelの第10世代Core i5と同等の性能である。

グラフィックス性能の計測では、Metalで12383というスコアだった。この性能は前述のMacBook Pro 13インチより20%高い性能を発揮しており、iPhone 12は9355であったことから、同じチップでもiPad Airのほうが約30%高速であるという結果だった。

以前のiPad Airと同じA12 Bionicチップを搭載する第8世代iPadと比べると、処理性能もグラフィックス性能も2倍の数値となっており、iPad Airとの間に大きな性能の差が存在していることもわかる。

A14 Bionicを搭載するiPhone 12は、SmartHDR 3、シーン解析、空を分離して処理するなど、その処理性能によってカメラ機能を大きく向上させ、Dolby Visionでの10ビットHDRビデオ撮影にも対応した。しかしiPad Airではこのあたりの最新のカメラ機能はサポートされず、現段階ではDolby Visionでの撮影にも対応しない。

「指紋認証」も進化

iPad Airのディスプレー側にはTrueDepthカメラが搭載されない。そのため、従来どおり指紋認証のTouch IDが形を変えて引き継がれた。iPad Proと同様にディスプレー面にホームボタンは配置されていないので、縦に構えた上部のトップボタンが、Touch IDセンサーを内蔵する進化を遂げた。

Touch IDを初期設定する際は、指を、ボタンを押さない程度に押し付けながら指紋を読み取らせる。何度も位置を変えながらペタペタとスキャンし、指先を満遍なく読み込んだら、次からはその指でロック解除やApple Payの支払いを行うことができるようになる。

iPadを縦長に持つと、Touch IDは上部になり、右手人差し指でのロック解除が便利。しかし横長の場合、上にApple Pencilの充電・装着ができるよう、Touch IDは左上に移動する。Magic Keyboardなどに装着している場合も同様だ。今度は左手人差し指でのロック解除が便利になる。

そのため、初期設定時に、1つの指を登録したら、別の指も登録するか尋ねられる。筆者は最初に左手人差し指しか登録しなかったが、後から別の指の登録を勧められた理由に気づいた。

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