給油に6日!ガソリン足りない国の深刻な実態 ベネズエラ、石油埋蔵量世界一なのになぜ

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ベネズエラのマドゥロ大統領(写真:Miraflores Palace/Handout via REUTERS)

世界で原油の埋蔵量がいちばん多い国ベネズエラで深刻なガソリン不足が全国レベルで発生している。食料、医薬品、飲料水などが不足しているうえに、停電も頻繁に発生。そして今年に入ってガソリンまで不足する事態にまで陥っている。

6日間、ガソリンスタンドの前で待ちぼうけ

マラカイボを州都にするスリア州に住むフェルナンド・バリェシーリョス氏は、ガソリンスタンドの前にできている長蛇の列に並び、過去6日間、セ氏40度の猛暑の中、野外で寝泊まりをしている、とスペインEFE通信の取材が報じた。まだこれから72時間は待ち続ける構えだという。それでもガソリンスタンドが開かない場合は帰宅して「神様が望むまで」駐車しておく考えだそうだ。

その列に並んでいる誰もガソリンスタンドがいつ開くのか知らない。ガソリン代は1リットル当たり2ドル。年金受給者が1カ月に受ける支給額が2ドル以下ということと比較すると、世界で最も高いガソリン代を払わされていることになる。

この地方には198カ所にガソリンスタンドがあったが、現在機能しているのは州政府が管理している12カ所だけだという。1週間に少なくとも3回はガソリンスタンドにガソリンが配給されることになっている。しかし、その支払いは外貨でしか受け付けないことになっているそうだ。

ロランド・オロスコ氏は車のガソリンタンクはもう空っぽで、家に帰ることもできないので給油できるまで待つしかないという。同じく列に並ぶアントニオ・エチャリー氏もあてなくアスファルトの上で食べて寝ての生活。待った甲斐があるかどうかはまったくわからない、と同じくEFE通信の取材に答えている。

ガソリンスタンドでの給油が開始されるのは早朝5時頃だが、十分な量のガソリンが配給されないので午前中でその日配給されたガソリンは底をついてしまうという状態が繰り返されている。満タンにしてもらおうと希望すれば追加料金が必要になってくる。それも容易には払えない額だ。

給油の”特権”を持っているのは医師、看護師、食料配給業者、消防士、軍人、警察官そして救急車の運転手といった人たちだ。それでも満タンにはしてくれない。特権を持っている人が多く後ろに待っているからだ。

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