九州を襲った7月の豪雨災害から3カ月。熊本県の第三セクター「くま川鉄道」は橋梁流出、施設の浸水などの大きな被害を受け、いまでも運転休止が続いている。復旧には数年もの期間を見込んでいるという。
鉄道復旧に向けた補助制度
被災した鉄道が復旧をする場合、その費用を行政が補助する制度が2つある。
1つは、鉄道軌道整備法第3条第1項第4号、激甚災害の場合には同法第8条第5号による復旧支援の手段である。この場合には国から復旧事業費の4分の1、特段の必要がある場合には3分の1まで補助を受けることができる(鉄道軌道整備法施行令第2条第1項)。
これとは別に、「特定大規模災害等鉄道施設災害復旧事業費補助」(以下「大規模災害鉄道復旧補助」と略する)の制度がある。この補助の場合には鉄道軌道整備法によるよりも補助率が高く、復旧費用の2分の1以内で国の補助を受けることができる。
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