地方を強く、JR東日本「ローカル線戦略」の全貌

電気式気動車を各地に配備、無線信号の実験も

JR東日本が秋田・青森エリアに投入する新型車両「GV-E400系」(記者撮影)

JR東日本がローカル線を対象とした設備投資や技術開発を次々と行っている。あと何年かしたら東日本エリアにおけるローカル線が様変わりしているかもしれない。

9月4日、JR東日本は、秋田・青森エリアに投入する電気式気動車「GV-E400系」を秋田市内の車両基地で報道陣に公開した。従来の気動車はエンジンで車輪を駆動していたが、電気式気動車はエンジンで発電機を動かして発生した電力をモーターに送り、モーターが車輪を動かす。

燃費向上、メンテも効率化

電気式気動車は、従来の気動車と比べて環境性能や燃費が優れているという特徴がある。「当社で主力の(従来型気動車)キハ110系と比べ、エンジン単体で窒素酸化物(NOx)を約6割、黒煙などの粒状物質(PM)を約8割減らせる」とJR東日本の担当者は説明する。また、「従来の気動車の燃費は1リットル当たり1km未満だが、GV-E400系の燃費は同1.4kmと燃費が向上している」という。

メリットはこれだけではない。「モーターが車輪を動かすという点で電車と同じ仕組みとなり、その分だけメンテナンスが効率化される」という。JR東日本は人手不足に直面しており、車両メンテナンス部門も例外ではない。電気式気動車の場合、エンジン以外の部分は電車とほぼ同じであるため、機械部品が大幅に減って作業の手間が減るほか、メンテナンス要員の配置も効率的に行うことが可能となる。

電気式気動車の運転を行うには、気動車の運転免許と電車の運転免許のどちらが必要なのだろうか。JR東日本によれば、当面は気動車の運転免許保持者が運転を行うが、将来は電車の運転免許保持者に対しても気動車に関する追加の研修を行った上で、電気式気動車の運転を行えるようにしたいという。運転という点でも効率化が図られることになる。

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