コロナ禍の株投資「儲けた人と損した人」の大差

運用成績はプラス39%、マイナス32%で拮抗

コロナ禍で激動した株価。テレワークで増えた在宅時間に取引する人も急増した(デザイン:藤本 麻衣)

「企業の実力とは関係なく株価が下がっていたので『今なら儲かる』と考えて、3月中旬に投資を始めた。含み益は足元で(投資額に対し)60%。時間をかけず投資額を倍にしたい」

そう話すのは会社員の30代男性。証券口座は以前に開いていたが、「投資の知識があまりないし負けたくもない」と、売買はしていなかった。そこに起きたのが新型コロナウイルスの感染拡大を受けた世界的な株価の急落。男性は昨年末まで株価が右肩上がりだった銘柄の中から、コロナ禍でもビジネスモデルが影響を受けないと思う企業を選び、医療情報サービスのエムスリー株などに投資した。

個人の資産運用はコロナ影響でどう変化したのか。

『週刊東洋経済』9月19日発売号は、「コロナ時代の株入門」を特集。インターネットを使った独自アンケートを8月下旬から9月上旬に実施したところ、回答者約6000人の2割がコロナ禍を機に資産運用を始めたり再開したりしていた。「日経平均が大幅下落し資産運用を始めるいい機会と思った」「コロナ禍で株が激安セールだったので追加投資した」(ともに40代男性/会社員)など、株急落を投資の好機ととらえた人は多かった。

外出が減り投資を勉強

そのほかに目立った回答は、「在宅時間が増え、新聞をじっくり読んだり、ネットで情報を目にすることが増えたりして、資産運用に興味がわいた」(50代女性/主婦)というもの。コロナがもたらした生活環境の変化は投資意欲に影響を与えたとみられる。

『週刊東洋経済』9月19日発売号の特集は「コロナ時代の株入門」です。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら

6月に投資を始めた30代女性の場合、コロナ感染拡大で休日の外出や趣味だった旅行を控えることになり、浮いた時間を投資の勉強に充てた。管理栄養士として職に就いているが満足できる給与水準ではないため、第2の収入源となるものをちょうど探していたところだった。

『会社四季報』の独自業績予想などを参考に100円ショップのワッツ株を購入。株価が調整局面に入ったところで売り、現在は野菜用ドレッシングなどを販売するピエトロ株や菓子大手のブルボン株を保有する。投資対象は「商品・サービスを利用している会社」だ。分散投資という点で、金価格に連動するETF(上場投資信託)も持つ。

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