ストーリーで語るべき、これだけの理由 美女を口説き、人はコンピュータに勝る!

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人 vs. コンピュータ : ストーリーで語ることは人間的行為である

IBMのスーパーコンピュータ(ディープ・ブルー)がチェスの世界王者カスパロフを敗った話はもう17年も前の話ですが、いまだにコンピュータを恐れる人たちが私の周りにいます。ある日突然、あなたの仕事がコンピュータに置き換えられる恐怖があるのでしょう。

ここで大事なことは、コンピュータが人よりも賢いわけではなく、ただ計算処理が1秒間に10億回と、ちょっとばかり早いだけです。コンピュータはある特定の仕事だけが得意です。その仕事の目的に最適となるように設計されているからです。でも、コンピュータは人の気持ちがわかりません、柔軟性がありません、直観がありません、感情的な接し方ができません。非常に多くのパターンをいちいち計算しないといけません。そのために非常に膨大な時間を使ってパターンをプログラミングしないといけません。何より、コンピュータはチェスをしているように見えますが、チェス自体を理解していません。

人はコンピュータより処理能力は劣るけど、感情的なストーリーで語ることができます。感情的なストーリーでほかの人を行動させることができます。チェスではコンピュータに負けたけど、ストーリーで負けるわけにはいきません。ストーリーで語ることは、とてもいいかげんで、とても人間的な行為なのです。

瀬戸 和信 SONOS JAPAN 日本代表/ギャラップ認定ストレングスコーチ

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せと かずのぶ / Kazunobu Seto

日本人の新しい習慣を創出する業務に携わる。Microsoftでは「Surface」の日本初代製品責任者として“新しいパソコンの使い方”を、Fitbitでは日本事業立ち上げメンバーとして“腕時計で健康増進するという習慣”を日本で広めてきた。2018年より現職に就き、日本での音楽の新しいライフスタイル提案に力を注ぐ。著書に「NewsPicks」の人気連載を書籍化した『クリエイティブ思考の邪魔リスト』と『「自分」を殺すな、武器にしろ』(いずれも朝日新聞出版)がある。

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