米株、S&P500とナスダックが史上最高値を更新 底堅い経済指標が買いの「手がかり材料」に
[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米国株式市場は続伸。ダウ平均株価<.DJI>は190ドル値上がりしたほか、S&P総合500種指数<.SPX>とナスダック総合指数<.IXIC>がともに終値で最高値を更新した。底堅い経済指標が買い手掛かりになった。
8月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.7と、2019年2月以来の高水準。新型コロナウイルスの感染件数が全国的に高止まりする中でも、製造業とサービス業ともに新規受注が増えた。
また7月の米中古住宅販売戸数は、年率換算で前月比24.7%増加し586万戸。伸びは2カ月連続で過去最高を更新したほか、販売戸数は2006年12月以来、約13年半ぶりの高水準を記録した。コロナ禍で在宅勤務が定着する中、大型物件への需要が拡大した。
アライ・インベストのチーフ投資ストラテジスト、リンゼー・ベル氏は「経済が再開する中、製造業に持ち直しの動きが見られるのは不思議でない」とした上で、こうした動きが相場の値上がりを後押ししていると指摘した。
時価総額が2兆ドルを超えたアップル<AAPL.O>が5%強値上がりし、S&P500やナスダックを最も押し上げた。市場では、アップルに加え、ネット通販大手アマゾン・ドットコム<AMZN.O>やマイクロソフト<MSFT.O>といった企業が新型コロナ危機をうまく乗り切るとの期待が根強い。
週間ではダウ平均がほぼ変わらず。S&P500は0.7%高、ナスダックは2.7%高。
業種別では情報技術株<.SPLRCT>が1.2%高。工業株<.SPLRCI>は0.35%高。
電気自動車(EV)のテスラ<TSLA.O>は2.4%高。前日には2000ドルの節目を初めて突破。株式分割を前に急騰を続けた。
農業機械メーカーのディア<DE.N>は4.4%高。通期の収益見通しを引き上げた。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.88対1の比率で上回った。ナスダックでも2.04対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は84億株。直近20営業日の平均は96億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 27930.33 +190.60 +0.69 27758.1 27959.4 27686.7 <.DJI>
3 8 8
前営業日終値 27739.73
ナスダック総合 11311.80 +46.85 +0.42 11258.4 11326.2 11245.4 <.IXIC>
5 2 4
前営業日終値 11264.95
S&P総合500種 3397.16 +11.65 +0.34 3386.01 3399.96 3379.31 <.SPX>
前営業日終値3385.51
ダウ輸送株20種 10940.68 +46.75 +0.43 <.DJT>
ダウ公共株15種 809.61 -0.98 -0.12 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 2198.33 +17.29 +0.79 <.SOX>
VIX指数 22.31 -0.41 -1.80 <.VIX>
S&P一般消費財 1214.27 +3.82 +0.32 <.SPLRCD>
S&P素材 388.97 -2.09 -0.53 <.SPLRCM>
S&P工業 644.59 +1.89 +0.29 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 658.05 +1.74 +0.27 <.SPLRCS>
S&P金融 403.18 -1.08 -0.27 <.SPSY>
S&P不動産 222.26 +0.54 +0.25 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 269.45 -1.70 -0.63 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1243.13 +1.09 +0.09 <.SPXHC>
S&P通信サービス 200.30 -0.76 -0.38 <.SPLRCL>
S&P情報技術 2071.21 +24.80 +1.21 <.SPLRCT>
S&P公益事業300.44 +0.39 +0.13 <.SPLRCU>
NYSE出来高8.74億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 22900 0 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限円建て 22890 - 10 大阪比 <0#NIY:>
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