町のスーパーを全国区にした26歳社長の人間力 「フルーツサンド」がバカ売れ、東京にも出店
直営のカフェ「ダカフェ」は、フルーツサンドやパフェ、ソフトクリームのほか、新たに商品化したフルーツゼリーもラインナップに加えた。9月1日のオープンだったので、「氷屋ダイワ」の従業員たちも間髪入れずに働くことができた。
また、昨年の7月には京都に、11月には博多にFC店がオープン。いずれも地元では評判となっている。さらにコロナ禍の真っただ中の今年3月31日、東京・中目黒に直営店「ダイワ中目黒店」をオープンさせた。
「時期が時期だけに周りは大反対でしたね。でも、東京からわざわざ岡崎まで来るお客さんもたくさんいましたから、自信はありました。ところが、自粛要請で花見ができなくなって、1日100個単位で余ってしまったんです。半ばヤケクソで1週間くらいは道行く人にタダで配りまくりました。
それが功を奏したのか、ツイッターでバズりました。3日間にわたってリツイートされまくって、店の前には大行列ができました」
従業員数は2年で「5倍」に増えた
社長に就任した2018年の年商は1億円。翌2019年は3億円。そして、2020年は6億円。と、年を追うごとに倍増している。このコロナ禍でも順調に売り上げを伸ばしているのは、フルーツサンドというテイクアウトメニューを主力商品にしたことや、インスタなどのSNSを効果的に使っていることなどの理由が挙げられる。
しかし、それはごく表面的な部分にすぎず、本当の理由は、大山さん自身の人間力に尽きると思った。
14人だった従業員(パート含む)も2年で70人に増えている。しかも、平均年齢は24歳と若い。
世間では現代の若手のことを「失敗を恐れている」とか「進んで苦労すべきではないと考えている」「出世よりもプライベートを優先している」など酷評されているが、そんな従業員は見当たらない。それは、彼らが目指す成功者の見本として、大山さんが身近にいるからだろう。
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