小型SUVヒットの系譜、日産ジュークの次は? ホンダ、ルノー、フォードなどが続々と参戦
4ドアで後席に乗り降りしやすく、身長171センチの筆者でも窮屈には感じない。つま先がフロントシートの下に入る、明かり取りの窓があるなど、限られた空間のなかに広がりを感じさせるデザインだ。
後席を倒すと、大型のランドリーマシンが入るほど広大な荷室が現れる。20センチのロードクリアランスは、縁石を軽々越える。新興国のスピードバンプ対策だろう。今回テストはできなかったが、エンジニアいわく、55センチまでの水深なら走り抜けられるという頼もしさも持つ。
時速90キロの速度制限を超えないように、アクセルを踏み込む。フォードでも、最近のトレンドであるターボ付きエンジンのラインナップを広げているが、エコスポーツには静粛性を重視して自然吸気エンジンを搭載した。実際、最高出力110ps/最大トルク142Nmのパワーを生む1.5リットルユニットと6速DCTの組み合わせは、同等の出力を生むターボ付き1リットルのエコブースト・エンジンに勝る印象だ。空力ボディの採用や抵抗ロスの低減、電子パワステの採用などによって、燃費はガソリン1リットル当たり15.4キロになっている。
VWやマツダも投入予定
背高ボディでは走る楽しさは犠牲になるだろうと想像したが、いい意味で期待は裏切られた。ベース車のフィエスタが走りで定評があるだけに、ダイレクトなステアリングフィールと路面を捉える足回りの確かさがあいまって、SUVと思えないほどキビキビとした身のこなしだ。
日本でのサポート内容は未定だが、マイクロソフトと共同開発した車載インフォテインメントシステム「SYNC(シンク)」を搭載し、スマホなどのデバイスと連携して、音声や車載コントローラーで操作ができる。2007年という早い段階で市場投入されており、340万台以上に搭載。発表された最新版では、iOSとアンドロイドのアプリが活用でき、さらに独自アプリの開発も進んでいる。
ほかにも、フォルクスワーゲン(VW)が全長4メートル以下の「タイグン」を、マツダがデミオをベースにした「CX-3」を発表している。小型で使い勝手がよく、手頃な価格の小型SUVをめぐって、さらなる激戦が繰り広げられそうだ。
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