コロナで運行延期「東京BRT」その後どうなった? 停留所など施設は完成、運行開始時期はいつか

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東京BRTの運行計画は3つのステップに分かれている。最初の段階は、虎ノ門ヒルズのバスターミナルと晴海のBRTターミナルを結ぶ1ルートの「プレ運行(1次)」だ。

プレ運行(1次)のルート図(画像:東京都都市整備局)

同ルートは五輪開催期間を念頭に、大会のセキュリティゾーン(バスが走行できない区域)を避ける形で運行。大会終了後はルートを3つに増やした「プレ運行(2次)」へ移行する。その後、主な運行経路である都道環状2号線のトンネル開通を受け、2022年度以降に晴れて「本格運行」を始めるという流れだ。

運行を担うのは、プレ運行時が京成バス、本格運行時が同社の100%出資で設立した新会社「東京BRT」。車両は燃料電池バスや、2つの車体をつないだ連節バスを投入する。SNSなどネット上には、白地にレインボーカラーのラインが入ったバスが走る姿の写真や動画も見られる。京成バスによると、すでに乗務員のルート確認走行などを行っているという。

「1年や2年先ということはない」

当初の計画では、プレ運行の1次が5月24日、2次が五輪・パラリンピック終了後の2021年1月以降にスタートする予定だった。

プレ運行(2次)のルート図(画像:東京都都市整備局)

都市整備局交通企画課によると、現状は「コロナの状況を踏まえつつ、(プレ運行を担う)京成バスと調整している状態」。運行開始時期については「『かなり先』ということはない。たとえば1年や2年先ということはない」といい、「できるだけ早めに開業したいと思っている」と説明する。

プレ運行から本格運行までのステップは、基本的に従来の計画に沿って進みそうだ。運行開始の時期によっては、五輪期間中を念頭に置いた「プレ1次」ルートではなく、3ルートを運行し輸送力の高い「プレ2次」からスタートする方法も考えられそうだが、都市整備局によると「五輪前はプレ1次、終了後にプレ2次という流れは変わらない方向で検討している」という。

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