誰でもできる「人生に絶対必要なお金」の貯め方 JKと考える「withコロナ時代」のお金計画

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「『毎月の手取り』から『必要貯蓄額』を引いた金額が、『毎月自由に使えるお金』だから、必要な貯蓄さえしてしまえば、あとは自分が必要なものや好きな物に使えばいい。例えば、働いていれば、忙しくてご飯が作れないときもある。テイクアウトが多くなって、いつもより食費がかかる月だってあるでしょう? それでいいのよ。お金って、ただの交換手段だから」

「ただの交換手段?」

「お金は、『安心』『快適』『便利さ』、『幸せ』や『満足感』なんかと交換することで価値が生まれる。お金にわざわざ色をつける必要はない。つまり、食費はいくらまで、家賃はいくらまでと、色分けしなくてよいということ。必要なものに必要なだけ使えばいいと、シンプルに考えることよ」

おお。紫電一閃(しでんいっせん)、目の前が広く開ける思いがする花実なのであった。

必要貯蓄率を求めるのに必要な「2つの数字」

FPエマ先生からアドバイス

お金は、人生の中でいちばん大切なものではないし、お金があれば必ず幸せになれるというわけでもありません。でも、生きるためにお金は必要不可欠で、お金によって人生の自由度が大きく増すのは確かです。お金は交換手段。シンプルに扱いましょう。

今の収入は将来の自分の生活を支えるためのお金でもあるので、計画的にお金を貯めていけば、「老後不安」は解消します。ハナミ、そして、読者の皆さん、次回は、あなたの「必要貯蓄率」を求めますので、次の「2つの数字」をあらかじめ調べておいてくださいね(以下のアルファベットの記号は、あとでわかりやすくするためにつけたものです)。前のページの「人生設計の基本公式」の重要なところは以下です。

(1)平均手取り年収 (Y)

あなた、あるいは、あなたの家計が、これから稼ぐだろう「お給料(手取りの年収)の平均」を考えてください。夫婦共働きの場合は合算します。ハナミのような高校生や大学生の皆さんは、そうね、このくらい稼ぐぞっていう希望的な数字でOK。「自分は稼ぐ!」と思えば大きい額を出しちゃってください。ちなみに、エマ先生(東京都X区在住、扶養家族なし)の今後の平均年収は500万円とします。

次に、その金額から、税金と社会保険料を引きます。エマ先生の場合は、今後の手取り年収の平均(Y)は、390万円くらいかな?

税金と社会保険料の控除額は、住んでいるところや家族構成などによって違い、一般的な会社員で、額面のおよそ75~80%が手取りとなります。わからなければざっくり収入の8割くらいにして計算してください。600万円の人だと、×0.8で480万円ね。また例えば30歳のときは手取りが480万円でも、50歳のときなら720万円かもしれません。そういう場合は真ん中くらいの600万円としてみて、計算するということです。

(2)現在資産額 (A)

現在の資産額を調べておいてください。預貯金、株や投資信託などは時価、個人年金保険、確定拠出年金、退職一時金などすべての合計金額です。学生の皆さん、貯蓄がない人はゼロでも大丈夫です。

では、次回、またお会いしましょう!

次回は8月9日掲載の予定です。

岩城 みずほ ファイナンシャルプランナー・CFPⓇ

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いわき・みずほ / Mizuho Iwaki

特定非営利活動法人「みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA)」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、お客様の利益を最大限に、中立的な立場でのコンサルティングほか、講演、執筆を行っている。
慶応義塾大学卒。NHK松山放送局を経て、フリーアナウンサーとして14年間活動後、会社員を経てFPとして独立。著書に増補改訂版『人生にお金はいくら必要か』(山崎元氏と共著・東洋経済新報社)、『やってはいけない!老後の資産運用』(ビジネス社)、『「保険でお金を増やす」はリスクがいっぱい』(日本経済新聞出版社)、『結局、老後2000万円問題ってどうなったんですか?』(サンマーク出版)ほか多数。HP

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