誰でもできる「人生に絶対必要なお金」の貯め方 JKと考える「withコロナ時代」のお金計画

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「ハナミ、大里家の『家計見える化計画』は大賛成よ! 子どもにはお金のことを話したがらないご家庭が多いけれど、教育費がいくらかかっていて、家計の支出の何割を占めているのか。また、奨学金を借りた場合は、どのように返していくのかは、子ども自身も考えておくべきね。そういう意味でも、ハナミも一緒になって、チーム大里として家計をマネジメントしていくのはグッドアイデア! これからの『withコロナの時代』においてはさらに重要になるわね」

「えへ」。エマ先生に褒められてご機嫌の花実は、早速、考えていることを伝えた。

普通の人生をお金の流れから見ると、まずは、「教育を受ける時代」が、一般的には20年前後あって、その後、社会に出て仕事をして「お金を稼ぐ時代」(いわゆる現役時代)が40年から50年。歳をとって仕事を辞める、あるいは一線を退いてからの30年から40年は、それまでに貯めたお金を「取り崩して生活する時代」になる。

現役時代に稼いだお金は、生活や娯楽などのために使うけど、全部使ってしまったら、将来は確実に困ったことになる。だから、自分がいくら貯めていかなければいけないのか知ることがとっても大切だ。

老後は2000万円ないとムリ?

「そこで、エマ先生に相談したいのは、じゃあ、大里家はいくら貯めればいいのってことなの」

TVで「会社を辞めたとき、老後は2000万円必要だ」って聞いたことあるけど、パパは「今からそんなに貯められるかな?」って心配そうだった。ママは「会社を辞めてからも死ぬまでかなりあるんだし、2000万円じゃ足りないんじゃない?」って言っていた。

この前、両親にヒアリングをして作った「キャッシュフロー表」で、大里家の将来までのお金の出入りがわかった。両親が2人ともこれから健康で働き続け、花実も浪人しないで進学して、すべてが予定どおりにいって、貯蓄が十分増えれば、両親の老後は、年金と貯蓄を取り崩してなんとかなりそうだった。

逆に言えば、48歳の父が途中で仕事をやめたり、収入がもっと減ったりすれば、貯蓄できるお金も少なくなる。また将来受け取れる年金額も少なくなる。老後の生活も厳しいものになりそうだ。つまりは、働き方や、自分がどういう生活をしたいかによって、貯めていかなくちゃいけないお金も、変わるってことだ。

次ページ将来を考え「今貯めるべき金額」を考える
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事