駅で見かけるレンタル傘「アイカサ」って何だ? 1日たった70円、ビニール傘はもういらない?

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アイカサについて、Nature Innovation Groupの代表取締役、丸川照司さんにお話を伺った。

Nature Innovation Group 代表の 丸川照司さん(筆者撮影)

――エコを考えてアイカサを立ち上げられたそうですね。

「まず、もったいない、というところから始まりました。CO2排出量の多いビニール傘の削減を目指していますが、傘を買わずに濡れる、という選択肢もなくしたい。シェアする、という考えは、海外での生活から学びました」

社長の丸川さんは、台湾と日本のハーフで、日本の大学を中退し、マレーシア大学に留学。海外で車を始めとした、さまざまなシェアリングビジネスを目の当たりにし、影響を受ける。日本に帰ってきて3年、この会社を起業したのは2018年12月で現在25歳。今の社員数は20人くらいだそう。

「最初は東京の渋谷からスタートしました。飛び込みで飲食店やコワーキングスペースなどに営業をかけ、50店舗ほどにご協力いただきました。そのうち渋谷区役所にも導入され、渋谷区と連携して街も協力してくれるようになりました」

30代の利用が多い

――世代としてはどの層が多く使われているのでしょうか?

「一番多いのは、30代男性で、通勤する方。学生さんも多いですね。ものを持ちたくない、面倒くさいと考える世代が中心です」

――鉄道会社で最初に導入したのはどこですか?

「福岡の西日本鉄道株式会社(西鉄)です。2019年5月からスタートしました」

――確かに福岡(天神)駅周辺に、アイカサスポットが集中していますね。主に観光客向けでしょうか?

「いえ、意外と住民の方の利用が多いです。福岡市の協力で、場所もご提案いただきました」

福岡は、最先端の技術革新の導入による次世代のまちづくりを目指している。その関連からか、スタートアップ企業を応援しているようだ。

私がアイカサを使ってみたのは今回が初めてだが、実は昨年の10月2日、小田急線新宿駅西口地下でアイカサを見かけ、おもしろいサービスが始まったなと思っていた。しかしその時は、カサ自体にダイヤルロックが付いていて大変重く、使おうとは考えなかった。

――今までの方式と、現在展開している方式では、アプリも傘も、借り方も変わったのですね?

「以前はダイヤル式で管理していたのですが、現在の傘は持ち手にICチップが付いたものとなっていて、その番号で管理し、IOT化しています。重さも420gと軽くなりました。ただ、福岡と水戸、岡山の一部では、ダイヤル方式の傘があります。いずれすべて入れ替えますが、ダイヤル方式のものと、新しい方式のものとは同じスポットに返却はできないようになっています」

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