駅で見かけるレンタル傘「アイカサ」って何だ? 1日たった70円、ビニール傘はもういらない?

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――小田急沿線住民でなくても、ONEを登録してアイカサを使うことはできるのですか?

小田急電鉄経営戦略部の和田正輝さん(筆者撮影)

「大丈夫です。ONEに登録・連携して小田急沿線のアイカサで傘を借りていただければ、10月末まで無料です。返す場所は自由です。今は町田駅までですが、いずれ全駅設置を目指しています」

――肩書きの、「シェアリングエコノミー協会」とは……?

「過剰生産・過剰消費を見直し、共有する。それらをシェアすることで生まれる経済全体をシェアリングエコノミーといいます。この新たな経済を業界全体で活性化していくのがこの協会の目的です。小田急電鉄も、それに賛同し、会員となっています」

――なるほど、アイカサとも共通する考え方ですね。

「小田急電鉄としてもビニール傘の削減を目指したいのです。スタートアップ企業は事業展開の場を探すのが大変なので、それを提供できるのが駅だと思いました。これからは、駅で待っていればお客様が来るのではなく、駅でかせぐ、という新しい展開のビジネスの可能性を探っていきたい。生活のデジタル化、そしてスピード重視で行動したいと考えています」

物を減らせばエコになる

スーパーやコンビニの袋も有料になり、世の中がゴミの削減やエコを目指す今、日本で年間約8000万本も消費されるビニール傘も無視できない。

出張先や旅先にアイカサのスポットがあれば、傘を持って行く必要もなくなり、急な雨でビニール傘を買うこともなくなるだろう。東京から大阪へ、うっかりアイカサを持ったまま移動したとしても、移動先のスポットで返せば良いのだ。

物を減らすことが自ずとエコにつながっていくなら、私も、持っているだけのビニール傘を処分することから始めたい。つい先日も、傘の骨が折れてしまい、自分で割り箸で副え木して直してみたのだが……。まずはあれから捨てようと思う。

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