日経平均が大きく上昇し始めるのはいつなのか コロナショック後のモミ合いをどう考える?

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「3つの期間」とは、以下だ。

① 2010年4月の1万1000円台をピークとする相場の前の、下値モミ合いの時期。2008年10月~2009年3月の「リーマンショック底」の時期にあたり、7000円前後から上昇するエネルギーを蓄積した。

② アベノミクス相場の前半の高値である2015年6月24日をピークとする相場の上昇エネルギーを貯め込んだのは、その前の、2011年11月~2012年6月の日経平均8000円台のモミ合いだった。

③ 直近の日経平均の高値は2018年10月2日の2万4448円(終値は2万4270円)だ。このコロナショック前の相場の上昇エネルギーを貯め込んだのが、一時1万5000円割れを下値とする2016年2月~6月のモミ合いだった。

久しぶりに「エネルギー充電期間」に入った

ここで、上昇エネルギーを貯め込んだと思われる時間軸を抜き出すと、

① は2008年10月からの約6カ月間
 ② は2011年11月からの約8カ月間
 ③ は2016年2月からの約5カ月間

となり、一定期間ごとにエネルギーを貯め込んで、その後の相場が作られていたことが分かる。

さて、今回のコロナショックの底値は2020年3月であることは明白であり、ほぼ3~4年周期の「エネルギー充電期間」に入っている。このリーマン以降の相場の習性によれば、本年3月から5カ月から8カ月程度で期間が終わり、上昇に入ることになる。

ただし、この2008年からの相場を経験したベテラン投資家は思い出すはずである。このモミ合い時間軸の「両端(りょうはし)」が1番底と2番底となっており、厳しい2番底でふるい落としにかけられそうになった(あるいは、かけられた)ことを。これが今回のコロナショック相場で、3月からの戻りにおける弱気派の一つの拠り所になっている見方だ。

次ページもう一度「ふるい落とし」はあるのか?
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