温室効果ガス25%削減に挑む--従業員を意識改革! 不況でもCO2削減幅を拡大するイオン

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 消費者の意識の変化も、従業員の取り組みを後押ししている。最たるものはレジ袋だ。イオンの店舗では、無料配布を中止した店では8割以上が、無料配布を続けている店でも4割の人がレジ袋の受け取りを辞退している。夏場の店内温度を摂氏28度にすることを厳格化したが、来店客の空調へのクレームは、過去2年で半減した。

商品を選ぶ意識も大きく変わったという。充電池が売れているほか、09年5月に発売された独自開発の紙箱をなくしたティッシュペーパーは、当初想定以上のヒット商品に育った。「消費者の意識の高さに、従業員は感化されている」(土谷氏)。

2月半ばにはサトウキビの絞りかすを活用したレジ袋を開発、試用を開始する。従来、トウモロコシを利用してきたが、食糧不足を見据え長期的に活用可能な新たな資材を模索中だ。さらに電気量と熱の発生の少ないLED(発光ダイオード)の本格的導入にも着手する構えだ。

次々と新施策を打ち上げているイオンの環境保全活動だが、上表のように長期間、着実に続けている点に大きな特長がある。「小さくとも成功事例を貪欲に積み重ねていく意識が重要」(土谷氏)。環境先進企業として磨きをかけるため、貪欲な取り組みが続いていく。

■イオンの業績予想、会社概要はこちら

(鈴木良英 =週刊東洋経済)

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