横浜駅「永遠に未完の工事」がついに終わった? 地下の「馬の背」解消と新駅ビル完成で一段落

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
2/3PAGES

このビルは、商業施設「横浜CIAL(シァル)」が入居していた旧駅ビルと横浜エクセルホテル東急の跡地を再開発したものだ。

「JR横浜タワー」の外観。1階から12階には商業施設「NEWoMan横浜」などが入居する(編集部撮影)

もともとは2010年、JR東日本と東急(当時は東京急行電鉄)が共同で地上33階、地下4階、高さ195mの高層ビルを建設する計画としてスタートしたが、2011年の東日本大震災の発生を受け、安全性の観点から計画は見直しに。地上26階、地下3階、高さ135mに規模が縮小された。また、東急がホテル跡地をJR東日本に売却し、事業主体はJR東日本に一本化された。

完成したビルは、1階から12階にはJR東日本の商業施設「NEWoMan (ニュウマン)横浜」とシネコン「T・ジョイ横浜」が入居するほか、地下にはシァルが復活する。12階に設けられた屋上広場「うみそらデッキ」からは横浜港や横浜ベイブリッジを一望できるほか、広場に植えられた桜などの木々も来場者の目を楽しませそうだ。

西口が待ち合わせスポットになる?

また、横浜駅周辺総合防災センターも設置し、大規模災害発生時には横浜市の災害対策本部などと連携し、ビル全体で滞留者1万人、帰宅困難者3000人の受け入れ態勢を整備するという。

4層吹き抜けとなったJR横浜タワーのアトリウム(記者撮影)

1階からは4層吹き抜けで高さ18mのアトリウムとなっている。開放感があり、待ち合わせ場所として人気を集めそうだ。2階には音楽ライブやトークショーが行えるイベントスペースがあるほか、4階は行き交う電車を眺めることができるスペースがある。これからは横浜駅西口の人気スポットとなることは間違いない。

12階から上はオフィススペースとなるが、注目したいのは、12~13階にある法人や個人を対象とした会員制のワークスペース「STATION SWITCH(ステーションスイッチ)」だ。広々とした座席に電源やWI-FIが完備。フリードリンクも提供される。

3/3PAGES
大坂 直樹 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げ。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に定年退職後の現在は鉄道業界を中心に社内外の媒体で執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京交通短期大学特別教養講座講師。休日は東京都観光ボランティアとしても活動。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事