日産、久々の新型車「キックス」が担う重大使命 "国内軽視"路線から決別、新車攻勢の第1弾

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日産は国内を軽視してきた過去の経営方針を反省し、国内の再強化に舵を切ろうとしている。内田社長は株主総会で、「日産のホームマーケットは日本だ。日本市場で日産のプレゼンスを高めることが何より重要なことだ」と決意を示した。

株主総会で発言する日産の内田誠社長(写真:日産自動車)

「電動化技術と先進運転支援技術のリーダーとして、国内市場を牽引していく」(星野朝子副社長)というように、日産は両技術の展開を国内復活への主軸に据える。電動化の点では2023年度までに、エンジンで発電してモーター駆動する独自のハイブリッドシステム「e-POWER(イーパワー)」6車種とEV3車種を含む計12車種の新型車を投入し、電動化比率を2023年度までに60%(2019年度は25%)まで高める計画だ。

キックスは2016年に発売したブラジルを皮切りに、中国や北米などでも販売している世界戦略車だが、海外では日本向け車両を生産・輸出するタイを除き、エンジン車のみでの品ぞろえだ。国内ですでにe-POWER搭載モデルをそろえるコンパクトカー「ノート」とミニバン「セレナ」も、ガソリン車との併売だ。

e-POWER専用車にこだわった理由

一方で、国内で販売されるキックスは、e-POWER専用車としたのが特徴だ。日産の国内販売が全体的には不振が続く中でも、2019年の登録車販売台数ランキングでノートが2位、セレナが6位に入るなど順調な販売実績を上げており、e-POWER専用としたほうが販売を伸ばせると判断したとみられる。

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キックスが属するコンパクトSUVはもともと、日産が2010年に発売した「ジューク」で切り開いたセグメントだ。ジュークは斬新なデザインで人気を博したが、トヨタ自動車の「C-HR」やホンダの「ヴェゼル」など競合が相次いで参入。ライバル車がモデル別販売ランキングの上位に名を連ねたのに対し、フルモデルチェンジをしないジュークは徐々に顧客を奪われ、2019年12月にひっそりと国内生産を終えた。

【2020年7月6日18時00分追記】初出時、ホンダ「ヴェゼル」の表記が誤っていました。お詫びして訂正いたします。

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