インドで働く日本人社員をいかにケアするべきか? -第1回(全3回)「住居と食事」編
日本人もインド人も社宅に住みましたが、棟は別々としました。最近ではインド人の管理職は日本人と同じ棟に住んでいます。
インドは停電が多いので、敷地内に自家発電施設を設置し、塀の周囲にはガードマンを配置して安全を確保しました。
社員全員そろって社宅で夕食
--日本人用の食事を用意することはできたのですか?
海外とはいってもタイやインドネシアなど東南アジアならば、仕事の帰りに飲んで帰るということができますが、ハルディアにはそんな場所はありません。
社員は仕事が終わると全員まっすぐ社宅に帰り、全員が食堂で夕食を食べるのです。ですから、食事がまずいとモチベーションが下がってしまいます。
日本人社員にとって日本食はとても重要なのです。
そこで、社宅内の食堂で食事を作ることにしました。また、工場で食べる昼食は社宅の食堂で作った日本式のお弁当にしました。
しかし、食材の調達と調理人の確保には苦労しました。
ヒンズー教徒は牛を食べませんし、イスラム教徒は豚を食べないので、インド国内で牛肉や豚肉を仕入れることは困難でした。また、海の魚を食べる習慣がないので、海の魚を入手することもできません。川魚はありますが、においがきつくて日本人の口には合いません。