クッキーに落花生…名刺はここまで自由に! 単なるネームカードを超える

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顔写真やイラスト入りは、もう当たり前。定型にとらわれないばかりか、食べられる名刺も登場している。制約から解き放たれて、名刺の軸足が変わっている。
クッキー名刺を製作しているのは創作菓子店シリアルマミー(東京都杉並区)。保険の外交員などからも注文があるという。名古屋市の株式会社ありがとうは、落花生に名刺情報を刻印してくれる

あなたは最近、名刺を整理したり保存したりしていますか?

多くの人はしているはず。でも、元は区議だったという東京都内の男性(36)は、数年前に紙の名刺の保管をやめたと話す。

「名刺交換をした人には、その後たいてい、メールを送ったり、フェイスブックで友達申請をしたりします。それでちゃんと連絡がつけば、名刺の大半はシュレッダーにかけています」

いまや仕事にメールは欠かせないし、ビジネスユースの多いフェイスブックは、少なくとも月に1度はアクセスする利用者が2100万人(2013年末現在、国内)。このうち6割強の約1400万人はほぼ毎日アクセスする

100枚で10万円

「検索」すれば、一度でも付き合いのあった相手にはほぼ、連絡がつく時代。もらった名刺に日付を書き込みファイルに整理することをやめてもビジネスに支障はないし、むしろ合理的だ。

そうなると何が起きるか。もしかして紙の名刺がなくなる?

キンコーズ・ジャパンのマーケティング部によれば、

「予想に反して、この1、2年、名刺印刷の受注は好調です」

特に2013年度は、消費増税前の駆け込みもあって、前年度比120%を売り上げた。目立ったのは、従来の既存フォームの利用ではなく、自分でデータを持ち込む人の増加だという。

横浜市で活版印刷や特殊加工の名刺を受注するデザイン印刷会社アクトンセイクの寒作(かんづくり)直樹社長もこう話す。

「お金をかけても、凝った名刺、誰も持っていない名刺を作りたい人は増えていると思います」

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