危機に備える!キャッシュリッチな会社TOP50 コロナでも手元流動性が盤石なのはこの銘柄

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トップは中小企業向けの業務パッケージソフトなどを展開するオービックビジネスコンサルタント(OBC)だ。現預金に短期保有有価証券を加えた手元流動性は1067億円もあり、手元流動性比率は42.6カ月とおよそ3年半分で圧倒的である。手元資金が潤沢である一方、有利子負債はゼロとなっており、財務状況は良好。OBC株を33%保有する筆頭株主のオービックも13位にランクインしている。

続く2位は手元流動性比率37.2カ月となったパチンコ製造大手のSANKYO。パチンコ業界では、顧客である店舗の臨時休業や設備投資意欲の低下など大きな影響が見られるものの、こうした厳しい状況への備えが従前からできていたと言えるだろう。

フリマアプリのメルカリは、直近決算期末が2019年6月期と少し前の時点となるものの、手元流動性比率30.4カ月で3位に入った。今年3月末時点の手元流動性は1379億円と、前期末時点から増加しており、直近でも手元資金は潤沢である。

無借金のキーエンス、手元が1.2兆円ある任天堂

そのほか、無借金で9441億円もの手元流動性を誇る11位のキーエンス、同じく無借金で手元流動性が1兆2168億円で40位の任天堂、といった財務状況が非常にいい会社もランクインしている。

なお、危機時において手元資金が潤沢にあることは大切ではあるものの、使うあてのないキャッシュを多く保有することは、資金の出し手である投資家から見れば、非効率的な経営と見なされることもある。手元資金の多寡については、財務安定性と経営効率の両面から見ることが大切だ。

会社四季報夏号の巻頭特集では、この手元流動性比率だけでなく、ネットキャッシュの金額、5年前からのネットキャッシュ増加率などのランキングも掲載している。危機を乗り越え、新型コロナ後の新しい環境でさらなる飛躍を遂げる会社選びに、ぜひとも役立てていただきたい。

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