速報!四季報プロ500で見る「高ROEランキング」

コロナ後、好財務で好業績なのは、あの銘柄

アイ・アールジャパンHDは企業のIR担当者向けにアクティビスト対応のセミナーなどの支援を強化している(写真はイメージ。mits/ PIXTA)

コロナ禍の最中で迎えた5月の決算発表シーズン。事前に予想されたとおり、今期の業績予想が「未定」の企業が続出し、相当な規模の減益見通しが隠されていることをうかがわせた。

それでも引き続き好業績を謳歌する企業は少なくない。またこんなときだからこそ、不況に強く、環境悪化にも耐性のある、好財務の企業に対する関心も高まっている。自己資本を削ってまで、ROE(株主資本利益率)を高めたような銘柄は、敬遠される動きも見られた。

今回は今期増益が見込まれ、自己資本比率40%以上の財務良好ながら、「高ROE」が見込まれる好調な銘柄をランキングしてみた。6月26日(金)に発売される『会社四季報プロ500』2020年夏号でも、高ROEランキングを掲載しているが、ここでは条件をさらに絞ったものとした。

IR、福利厚生、産業機械マニュアルが材料に

ではランキングの順位を追ってみよう。

最新の『会社四季報 プロ500』(2020年夏号)は6月26日(金)発売。書影をクリックすると東洋経済のストアサイトにジャンプします

1位にランクインしたのは、企業のIRと株主情報に特化したコンサル事業を展開する、アイ・アールジャパンホールディングス(6035)だ。ROEは実に5割超。アクティビスト(モノ言う株主)対応のIR担当者向け支援が引き続き好調で、MBO(経営陣が参加する買収)支援なども伸ばしており、2021年3月期も最高益更新が続く見通しである。株価も2月高値を早々に回復し、上値を追う展開が続いている。時価総額も2000億円を上回ってきた。

2位は福利厚生など運営代行のベネフィット・ワン(2412)。パソナグループの”虎の子”ともいうべき存在である。2021年3月期も主力の福利厚生が企業の外注化進展によって夏以降に一段と拡大。健康診断や保健指導の運営代行にも健康経営志向の追い風が吹いており、新型コロナウイルスの影響で診断が下期以降に集中するものの業績は好調だ。こちらはPER(株価収益率)などの指標面で割高感も出て、株価反発が一服。足元はモミ合う展開となっている。

3位は産業機械マニュアルのグレイステクノロジー(6541)である。柱のマニュアル管理が導入企業を順調に上積み、クラウド管理サービスも順調で、2021年3月期も営業利益は続伸となりそう。自己資本比率は80%に達するが、それでもROE35%台を維持する見通し。株価は5月以降に動意づき、予想PERは100倍を超えてきて、やや過熱感も出ている。

次ページ”工具界のアマゾン”は時価1兆円超え!
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 就職四季報プラスワン
  • 赤木智弘のゲーム一刀両断
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
地銀 最終局面<br>首相が追い込む崖っぷち

遅々として進まなかった地銀再編。しかし菅義偉首相は明確に踏み込みました。全国の地銀はどう動くのか、現状を徹底取材。今後起こりうる地銀再編を大胆予測。さらにビジネスモデルや行員の働き方にも注目し、地銀が生き残る道について探りました。

東洋経済education×ICT