速報!四季報プロ500で見る「高ROEランキング」 コロナ後、好財務で好業績なのは、あの銘柄

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4位には”工具界のアマゾン”、MonotaRO(3064)が入った。間接資材のネット通販が法人顧客向けにやや鈍化するものの、個人など新規顧客の獲得が順調。新型コロナ影響で衛生用品も伸びており、2020年12月期も最高益を更新する見通しである。5月の売上高が1割増と堅調だったことで、こちらも株価上昇に弾みがついた。足元では過熱感が台頭。時価総額1兆円を超え、PER80倍前後でモミ合うという展開だ。

同様に市場人気が高いところでは、9位のレーザーテック(6920)だろう。最先端半導体向けのEUV(極端紫外線)光を使用したマスクブランクス検査装置が好調で、2020年6月期、2021年6月期と最高益の更新が続く見通しだ。株価は長期上昇トレンドを描き、3月の急落も早期に修復しており、下値を切り上げる動きが続いている。時価総額も1兆円に届いているが、押し目を入れながらのジリ高展開で、好業績も支援材料に崩れにくい相場つきをみせている。

大型株なら中外製薬やワークマンにも注目

株価好調で時価総額1兆円以上の大型株で探せば、中外製薬とワークマン。そして、エムスリーに注目したい。

時価総額9兆円を超え、日本のビッグカンパニー入りを果たしたのが、21位の中外製薬(4519)だ。業績も好調が続く。2020年12月期は血友病薬「ヘムライブラ」が海外向けに拡大。ロイヤルティ収入も膨らむ。さらにガン領域の新製品も寄与し、最高益更新が続く見通しだ。株価を押し上げているのは、当面の好業績に加えて、関節リウマチ治療薬「アクテムラ」が新型コロナウイルスの重症患者向けに治験が進んでいること。6月に入っても軽い押し目を入れながら、上場来高値の更新が続いている。

29位で話題のワークマン(7564)については、年初に1万円の大台にあった株価がコロナショックもあり、3月17日には5400円まで半減。切り返して下値を切り上げる動きが続き、再び1万円をうかがう展開である。前期の着地も計画から上振れ。2021年3月期も新規出店と「ワークマンプラス」への改装効果で最高益が見込まれる。ROEも20%に迫る勢いだ。

最後に挙げたいのは医療従事者向け情報サイトを展開する46位のエムスリー(2413)。2021年3月期もマーケティング支援が牽引。最高益が見込まれるうえ、オンライン診療への取り組みもコロナ対策関連として脚光を浴び、時価総額は3兆円を超えた。足元の株価はスピード調整段階だが、値もちがよく、13週移動平均線との乖離を埋める展開だ。

いずれにせよ時価総額上位の顔ぶれをみると、その顔ぶれは新型コロナの前後で大きく変わった。先行き不透明な市場で新たに上位にランクインしたのは、安定しながら成長も見込める、財務良好で高ROEの企業なのだ。

次ページからはそんな”いいとこ取り”の銘柄を100社並べた。投資家の方々にはぜひとも参考にしていただきたい。

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