日経平均株価は14円安、手がかり難で小反落 IPO再開もあり、東証マザーズは活況継続

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 東京株式市場で日経平均は反落した。積極的な買い材料に乏しく、プラス圏とマイナス圏を行き交う方向感に欠ける値動きとなった。写真は東京証券取引所で2018年2月撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落した。積極的な買い材料に乏しく、プラス圏とマイナス圏を行き交う方向感に欠ける値動きとなった。きょうはマザーズ市場に3銘柄が上場したこともあり、外部環境に左右されないIPOに資金が向かったとの見方も多かった。

日経平均は前営業日比8円04銭安の2万2541円01銭で小反落スタート。その後は手掛かり材料が少なく、前日終値を挟んで不安定な展開となった。ファーストリテイリング<9983.T>やエムスリー<2413.T>がしっかりした動きとなり、日経平均を約22円押し上げる要因となったが、全体的には利益確定売りなどで上値は重くなった。

きょうはマザーズ市場にロコガイド<4497.T>、フィーチャ<4052.T>、コパ・コーポレーション<7689.T>の3銘柄が新規上場した。約2カ月半ぶりの新規上場となったこともあり、IPO銘柄に人気が集まった。ロコガイドはストップ高比例配分、フィーチャ、コパ・コーポレーションは買い気配で終了した。

東洋証券の日本株ストラテジスト、大塚竜太氏は「きょうは東証1部がやや手掛かり材料難となったこともあり、値動きの良いIPO銘柄に買いが集まったようだ」と指摘する。「加えて、新興株市場にはコロナの影響を受けにくいと思われる銘柄が多く、米国株式市場でいうナスダックに準ずる。当面はしっかりするのではないか」(同)という。

個別ではソフトバンクグループ<9984.T>が続落、1.84%安となった。米携帯電話サービス大手TモバイルUS<TMUS.O>の株式売却決定を受けて買い優勢となったものの、その後売りに押され、総じて軟調に推移した。同社は24日、保有するTモバイルUS株を1株103ドルで売却すると発表した。Tモバイルに合わせて最大約1億9800万株を売却する取引で、総額は最大201億ドル。TモバイルはソフトバンクGの持分法適用関連会社ではなくなる見込み。

TOPIXも反落。東証33業種では海運業、繊維業、ガス・電気業、パルプ・紙などの29業種が値下がり。精密機器、輸送用機器、ゴム製品などの4業種は値上がりした。

東証1部の騰落数は、値上がり576銘柄に対し、値下がりが1522銘柄、変わらずが69銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22534.32 -14.73

寄り付き    22541.01

安値/高値   22,479.86─22,663.29

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1580.50 -6.64

寄り付き     1583.31

安値/高値    1,577.23─1,586.57

 

東証出来高(万株) 116942

東証売買代金(億円) 20337.62

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