プロが徹底分析「コンビニ最新事情」20の新事実 短期的な変化、中期的な変化を総まとめ!
【(9)都会に多く見る“野菜コンビニ”】
特に東京・世田谷区と杉並区では、青果店のように店頭で野菜を売る“野菜コンビニ”をよく見かけます。家で3食料理することが多い高齢世帯が多く、スーパーが少ない地域というのが理由です。
“野菜コンビニ”は本部ではなく店が業者を使い、独自に野菜を仕入れています。本部では市場で野菜を仕入れ毎朝、袋詰めする細かな作業は不可能。店舗オーナーが個別に本部に許可を取り、このようなコンビニが生まれています。
「コンビニ限定商品」の意外な目的
【(10)閉店したコンビニのすぐ隣に同じコンビニチェーンが出店する理由】
あるコンビニが閉店し、その翌週に同じコンビニチェーンが隣に新規オープンする、そんな店舗の置き換えをよく見ます。これは、旧店舗よりよい立地が見つかったからというケースが多い。店舗を広くして品ぞろえをよくするとか、駐車場ができて車を止められるようになったなどが理由です。特に地方では、駐車場を理由に置き換えられる場合が多い。面積が変わらなければ不動産の契約切れとか、何かしら事情があるでしょうね。
【(11)なぜ、近場に同じコンビニがあるの?】
道路を挟んでローソンが向かい合っていたり、同じコンビニチェーンばかりと気づくことがあります。対面がファミマだと売り上げが取られるので、本部はここにもローソンを建てようと考えたのです。
このとき、本部は近隣オーナーに2店舗経営を打診するのが一般的ですが、本部方針と乖離のある店舗には言わないこともあります。結果、その店舗は売り上げ下降で苦しむ。なので、私は同じチェーンの近距離出店はNGと決めたほうがいいと思っています。
【(12)おすすめの電子マネーは?】
普段使ってるものを使うのがおすすめです(笑)。大前提として、何かキャンペーンをやっている際はそれを使ったほうがいいですが、そうでなければ慣れたものを使ったほうがいいと思います。私もいろいろ使ったんですが、結局はSuica一択になっています。“ピッ”っとやるだけで楽だし、アプリを開くのはめんどくさいですからね。楽に勝るものはないです。
【(13)「コンビニ限定商品」のからくり】
定番のカップ麺を買う場合、値引きするスーパーと違ってコンビニでは定価で売っています。しかし、それらの商品がコンビニ限定商品に変身するケースも。
例えば、「赤いきつね」の油揚げが2枚入りになっていたり、「ギャツビーフェイシャルペーパー」はコンビニだと通常より5枚多い。これは付加価値を提供するだけでなく、デフレの歯止めをかける目的もあります。付加価値があれば、定価購入した顧客の満足度も上げられますしね。