プロが徹底分析「コンビニ最新事情」20の新事実 短期的な変化、中期的な変化を総まとめ!
多くの人が通い慣れていてよく知っているつもりになっている「コンビニエンスストア」。しかし、その実態や最新情報まで知っている人は案外少ないそう。世界一コンビニの仕組みを知る男・渡辺広明さん(流通アナリスト)が教える、“コンビニを100倍お得に使えるウラ情報” これを読めば、コンビニとの付き合い方が変わります!
「コンビニ商品は高い」この常識はもう古い
【(1)コンビニのコーヒーがコーヒー専門店よりおいしいって本当?】
「おいしい」は主観なので一概には言いきれません。ただ、セブン-イレブンが全国約2万1000店あるのに対し、コーヒー専門店は1チェーンで1000店以下がほとんど。
豆を売る側としたら、1000店舗のところに入れて1000万円儲かるより、2万店あって2億円儲かるほうへよい豆を入れますよね。同じ理由でコンビニのほうがよい機械を使いやすい環境にあります。
また、コンビニは回転率が高いので、いれたてでより新鮮な豆を使っているとも考えられます。
【(2)コンビニの売れ筋商品の目安とは?】
コンビニは毎週100品の新商品があり、生き残るには一定の販売数を上回る必要があります。売れ筋と見なされるラインは、1日に1店舗当たり菓子パン5個、缶コーヒー4本、緑茶ペットボトル3本、炭酸飲料2本、カップラーメンやスナック菓子は1個。客がこの数を目安に購入して自分が好きな商品を定番にしてもらうというのは難しいですね。商品は本部から各店へ出荷されるので、全国で売れ続けていない商品はなくなっていきます。
【(3)最近のコンビニは健康志向の人や高齢者向け!?】
超高齢化社会の波はコンビニにも押し寄せています。お客さんにシニアが増えたので、健康的な商品を売る必要が出てきたのです。また、2000年にできたナチュラルローソンの成功を機にコンビニ全体の考え方が変わりました。
健康分野ではやはりローソンが進んでいる印象、特に糖質の低い「ブランパン」はヒットしました。あと、いま熱いのは麦飯おにぎり。帝人の麦を使ったファミリーマートのスーパー大麦「バーリーマックス」は人気です。