何かと自信を失いがちな女性に欠けている視点 「VERYモデルで起業家」しんまい流・幸福術

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私は現在、共同創業で立ち上げたベンチャー企業で役員を務めていますが、それ以前に11年間勤めていたゴールドマン・サックスを辞めたきっかけは「そろそろ環境を変えないと、変化が怖くなってしまうかもしれない」と感じたことでした。

人生100年あるとしたら、多分80歳ぐらいまでは働く。残りの50年弱の間ずっと同じ仕事をやるのはありえないから、どこかで仕事を変えなければいけない。とはいえ、ゴールドマン・サックスのことはすごく好きだから、同業他社に行くのは違うような気がして。

そんなことを考えていたときに、たまたま共同創業した人との出会いがあって「一緒にやらない?」という話になり、今に至っています。だから「起業したい」というのがもともとあったわけではないんです。

今まで私がやってきた仕事とは全然違ったからできるかどうかはわからなかったけれど、とりあえず大きく変えてみよう。そして、変化の痛みを経験してみようと思いました。

「環境を変えてもやっていける」ことは大事なんじゃないかと思っているんです。とはいえ1~2年でどんどん仕事を変えていては積み上がらないですから、ゴールドマン・サックスに11年間いたのは結果的によかったなと思っています。今後も要所要所できちんとシフトしていきたいですね。

「できない」の不安は思い違いかもしれない

ただ、「自分を変化させよう」と思えるようになったのは、ここ5年ぐらいのことです。

職場の女性の先輩に勧められて読んだ『なぜ女は男のように自信を持てないのか』(原題『THE CONFIDENCE CODE』)という本によると、女性は男性に比べて、たとえ同じ能力であっても自信がない人が多いというデータがあるそうなんです。要するに自己肯定感が低いんですよね。その本には「自信は成功の大きな要素である」とも書いてあって、確かにそうだなってすごく思ったんです。

それを知ってからは、何でも自信レベルを1.5倍にするよう、自己暗示をかけています。「できないかも」という不安な気持ちは、自分ができないからじゃなくて、そう感じてしまっているだけ。「できないかも」は思い違いなんだっていうふうに。

それまでは、どうしてもできていない仕事が気になってしまっていました。締め切りまで1週間もあるのに手をつけていないことが気になったり、1時間で終わる仕事でも「まだやってない」と焦ったりしてしまうタイプ。

でも「大丈夫」「できるよ」って暗示をかけるようにしたら、気がすごく楽になって。新しい仕事に対しても、「やります!」と手を上げやすくなりましたね。

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