ブラジルも仲間入り「コロナ爆発4カ国」共通点 科学を否定し、陰謀論受け入れる指導者たち

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さらに4人の指導者はマスクの着用を拒み、握手を続けるなど、個人的な感染予防策に関するガイドラインも無視し続けた。

同様のパターンは他国にも広がる。例えばイランだ。イスラム法学者が最高指導者として君臨する同国では、過去2週間に人口5000万人以上の国としては5番目に速いスピードで感染が広がった。保健衛生の専門家によれば、警告を無視して経済の再開を急ぎすぎたのが原因だ。感染拡大の勢いが6番目に速かったメキシコでは、ロペスオブラドール大統領率いる左派のポピュリスト政権が次のようなポスターを掲示していた。ウイルスは「no es grave」(深刻ではない)。

危機の緊急性に気づくのが遅れた

各国のコロナ対策をランク付けする学術研究によって、政府の対応遅れがウイルスの拡散を大幅に加速させたことが示された――。そう語るのはオックスフォード大学ブラバトニック公共政策大学院で同研究を主導するトマス・ヘイル氏。同氏によれば、大規模感染を引き起こした国に共通するのは、「危機の緊急性に気づくのが遅れた」点だ。

対策に腰の重い指導者は「経済を優先しなければならない」という理屈を持ち出すことが多い。しかし、経済と公衆衛生の間のトレードオフは現実には存在しない可能性がある、と科学者やエコノミストは指摘する。というのも、経済正常化への最短ルートは、ウイルスの拡散をコントロールすることだからだ。

「公衆衛生と経済の間に緊張関係が存在すると考えるのは間違っている」と、コロンビア大学の疫学者、ワッファ・エルサーダ氏は語る。

非自由主義的なポピュリストと対照を成すのが、女性リーダーだ。女性が政権を担っている国はウイルスとの戦いに成功しているケースが多いということは、これまでも一部で指摘されてきた。その好例が、ドイツ、ニュージーランド、台湾である。

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