「生理前に別人になる妻」を支える43歳夫の献身 「喜怒哀楽の激しい人だな」と思っていたら…

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そこで那須さんは、リラックス効果があるとされている市販の「GABA」や「テアニン」などを妻に提案。試してみたが、あまり効果は見られない。SNS上の知り合いから勧められた「命の母」は、那須さんが飲むように言えば飲むが、妻1人では1日3回ずつ飲み続けることができず、断念した。

「妻も、PMS・PMDDという病気を理解していなかったので、私と話し合う中で、少しずつ理解してきた感じです。妻は、普段はすごくパワーを持っていて、家族にとっては太陽みたいな存在。なのに、PMS・PMDDのせいで、職場の同僚や友人から嫌われてしまったり、離れていってしまう人もいるのは、とてももったいないので、何とかしてあげたいと思っています。最近、『プレフェミン』を試し始めました。妻は忘れっぽい人なので、夕食後に私が促して飲ませています」

プレフェミンは、薬剤師のもとで購入する医薬品だ。古くから婦人科系疾患の治療に使われてきた西洋ハーブのチェストベリー抽出物を20mg含有しており、スイスやオーストリアを始めとする多くの国で一般医薬品として使用されている。

「私は、妻の体調が悪いときは、少しでも睡眠が取れるように、家事や子どもの世話などをするように努力しているつもりですが、どうしてもけんかになることはあります。最初の頃は、朝まで話し合ったりしていましたが、無理に解決しようとせずに、距離と時間を置いて、1人の時間を作ってあげたほうが早く落ち着くことがわかりました」

PMSやPMDDを理解する必要性

那須さんは、SNSを通じて妻と同じPMS・PMDDに悩む女性たちと交流し、情報を集めている。

「PMSやPMDDがない女性も男性も、まずはPMSやPMDDという疾患が存在し、精神的・身体的につらい症状があることを知り、理解する努力をしてみることが大切だと思います。生理のことだけではありませんが、日本の男性は、女性のことをもっと知ろうとし、理解したほうがいいと思います。PMSやPMDDが認知されていけば、PMSやPMDDによる不幸な出来事を予防したり、乗り越えたりできるケースが増えるかもしれません。私はPMS・PMDDの情報を発信し、広めていきたいと思っています」

PMS・PMDDの知識や情報が広まれば、DVや離婚、母親から子どもに対する虐待などの問題を減らせるかもしれない。しかし、PMS・PMDDがない女性や男性以前に、PMS・PMDDがある女性でさえ、PMS・PMDDを知らない場合も多い。

もし、あなたが生理前後に周期的な不調に苦しんでいるなら、PMS・PMDDを診られる婦人科や心療内科を探して相談してみてほしい。あなたが「治そう」という意志を持ち、PMS・PMDDと向き合うことは、あなただけでなく、あなたの大切な人たちのためにもなるはずだ。

旦木 瑞穂 ライター・グラフィックデザイナー

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たんぎ みずほ / Mizuho Tangi

愛知県出身。印刷会社や広告代理店でグラフィックデザイナー、アートディレクターなどを務め、2015年に独立。グルメ・イベント記事や、葬儀・お墓・介護など終活に関する記事の執筆のほか、パンフレットやガイドブックなどの企画編集、グラフィックデザイン、イラスト制作などを行う。主な執筆媒体は、産経新聞出版『終活読本ソナエ』、鎌倉新書『月刊「仏事」』、高齢者住宅新聞社『エルダリープレス』、インプレス「シニアガイド」など。

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