「遊ぶ子」と「忙しい子」自己肯定感に出る大差 子どものスケジュール詰め込み過ぎに注意
ここでもやはり、バランスと、それぞれの子どもの個人差の問題になる。スケジュールが詰まりすぎている子どもが、多くの家庭で心配の種になっているのは確かだ。しかし家庭によっては、スケジュールに余裕がある子どもが、1日に何時間もテレビやタブレットを見て過ごすことが問題になっている。
著者それぞれの子どもたちは進学校に通い、さまざまな活動に参加しているので、ときどきスケジュールが詰まりすぎていないか心配になる。これまで多くの子どもたちのスケジュールのバランスが取れていない事実を見てきた経験から、理想論でなく現実的に、理にかなった判断基準をもうけたいと考えた。
子どものストレスをチェックしてみよう
子どもたちはたいてい、活発に過ごすのが大好きだ。子どもが健康で、家族全員の予定表をぎゅうぎゅう詰めにしないよう親が調整できるかぎりは、子どもの情熱を満足させ、大好きな楽しい活動に参加させてやりたい。
では、どうすればバランスを取れるのだろう? 次の質問は親御さんたちが悩んだとき自分に問いかけてみるよう、わたしたちが勧めているものだ。
しょっちゅう疲れていたり、不機嫌だったり、そのほか、追い詰められている、または不安を感じているようなそぶりを見せたりなど、バランスが悪い徴候を示している?
2.この子は忙しすぎて、遊んだり創造的になったりする自由な時間がなくなっている?
3.この子は十分な睡眠を取っている?
あまりたくさんの活動に関わっていると、寝る時間に宿題を始めることになる。これは困った問題だ。
4.この子のスケジュールはいっぱいすぎて、友達やきょうだいと気ままに過ごす時間がなくなっている?
5.家族みんなが忙しすぎて、決まった時間に一緒に夕食がとれない?
毎食必ず一緒に食べる必要はないが、ほとんどない場合は心配だ。
6.子どもにしょっちゅう「急いで!」と親が言っている?
7.自分自身が忙しくてストレスがたまっているので、子どもとのやりとりの大半がイライラしたりキレたり、になっている?
これらの質問の答えに1つでも「はい」があるなら、立ち止まって考えてほしい。
2つ以上「はい」があるなら、子どものスケジュールが詰まりすぎかどうか、真剣に考えることをお勧めする。
一方、子どもにスケジュールの詰め込みすぎの徴候がまったくないなら、この問題について心配する必要はないだろう。
おそらくあなたの子は活動的で、すこやかに成長し、楽しく過ごしている。
あなたの子は「自己肯定感」を高める健康なバランスを取る方法を、すでに見つけているということだ。
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