米失業保険申請は298万件、市場予想を上回る 6週連続で伸び鈍化だがコロナの影響は継続

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米労働省が14日発表した9日終了週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は298万1000件と、前週の317万6000件(改定)から鈍化した。アーカンソー州フェイエットビルで失業保険申請に並ぶ市民ら。4月撮影(2020年 ロイター/Nick Oxford)

[ワシントン 14日 ロイター] - 米労働省が14日発表した9日終了週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は298万1000件と、前週の317万6000件(改定)から鈍化した。鈍化は6週連続。ただ予想の250万件は上回り、新型コロナウイルスの感染拡大による甚大な影響は継続している。

新規失業保険申請件数は3月28日終了週に686万7000件と過去最悪の水準を付けた後は、伸びは徐々に鈍化している。

ライトサイド・アドバイザーズ(ニューヨーク)のチーフエコノミスト、ジョッシュ・ライト氏は「現在はレイオフの第1波の終盤にさしかかっている」と指摘。「自然災害の段階からリセッション(景気後退)の段階に移行しつつあるため、多くのホワイトカラーの職種で雇用が失われる事態となっている。米国は実質的に経済の大きな部分を『切断』したため、今後は足を引きずって歩くことになる」と述べた。

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