プレイヤーから脱皮できない人の4つの特徴 ダメ上司のありがち「PDCAサイクル」

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では、マネジメントとは何でしょうか? 普段、よく使う言葉ですが、問われれば意外と明確に答えられません。日本語に訳すと「管理」です。売上管理、コスト管理、リスク管理、体調管理、管理職(マネージャー)、マンションの管理人……。

「ちゃんと管理しなさい、あなたの仕事は管理ですよ!」

しかし、いったい管理とは何を意味するのでしょうか。辞書には以下のように書かれています。

「組織を取り仕切ったり、施設をよい状態に維持したりすること」
(三省堂『大辞林 第3版』)

「取り仕切る」「よい状態に維持する」とありますが、具体的に何をするかは、これではよくわかりません。「マネジメントの父」と呼ばれるドラッガーは、管理をこう定義づけています。

「マネジメントとは、組織に成果を上げさせるための道具、機能、機関である」
「マネージャーとは、組織の成果に責任を持つものである」
(ピーター・F・ドラッガー)

ドラッガーは「マネジメント」という概念を考えた人物で、彼の経営学書『マネジメント』をもとに書かれた青春小説『もしも野球部の女子マネージャーがドラッガーのマネジメントを読んだら』(通称『もしドラ』。2009年ダイヤモンド社刊)は、270万部を超えるベストセラーになりました。

この定義からは、マネジメントは「道具」であるということがわかります。しかしまだ抽象的でわかりにくいのではないでしょうか。実は、プレイヤーでやってきた皆さんにとって、非常にわかりやすい考え方があります。ビジネスマンなら一度は耳にしたことがある、ある有名なサイクルです。

管理職とは成果を出したい事柄についてPDCAを回す人

それは「PDCAサイクル」です。このPDCAサイクルは、別名マネジメントサイクルと呼ばれます。マネジメントとは、PDCAサイクルを回してスパイラルアップさせ、成果をあげることです。言わずと知れたPDCAサイクルですが、これを使いこなしている人は、現実にそう多くはいません。

①P:プラン(計画)
②D:ドゥー(実行)
③C:チェック(検証)
④A:アクション(改善)

売上管理とは、売り上げをあげる計画を立て、実行し、検証することで改善案を考え、計画を練り直して実行し、そしてPDCAの順番でぐるぐる回し、より売り上げがあがるようにしていく行為です。コスト管理も同様に、コストの使い方について計画を立て、実行し、検証して改善し、また計画へ。体調管理とは、体調を維持するための計画を立て、実行し……(以下同文)。つまり管理職とは、何か成果を出したい事柄についてPDCAを回す人だと言えます。

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