プレイヤーから脱皮できない人の4つの特徴 ダメ上司のありがち「PDCAサイクル」
プランを立て、実行し、検証して改善する。このサイクルを回す。話としては単純ですが、優秀なプレイヤーから、マネージャーに脱却できていない人は、このサイクルが回せていません。よくある4つのダメなパターンを紹介します。
「計画」を立てず、「検証」もせず、ただ「実行」だけしてしまうタイプです。とにかく行動、即行動、考える前に取りかかる、実行力オンリーの仕事の仕方です。成果をあげるには「行動」が必要不可欠なので、行動を重視するのは悪いことではありません。しかし部下は、あなたが計画を立てずに行動すると、あなたの思考を理解できないため、部下に仕事を任せることが難しくなります。最もプレイヤー的なスタイルと言っていいでしょう。
管理職になった途端、「行動力」が落ちるタイプです。自分の仕事はもう管理だけで。実行はしなくていいんだ、と「管理」の意味を履き違えて計画を立てることに注力し、計画すれども実行しないというケースです。いくら計画を立てても、実行しなければ成果があがらないことを思い出しましょう。
プランを立てて実行するのですが、検証するのが苦手なタイプです。イベントの企画を打ったらやりっぱなし。効果検証や改善提案を行わないので、次の年になっても前年の反省を生かせず、同じようなイベントをやってしまいます。「検証」を行うかどうかで、仕事の成長スピードは大きく変わってきます。
「計画」がないのに「実行」した後、「検証」だけしっかり行うというのは、部下からしたら「後出しじゃんけん」のようなスタイルです。行動の後に振り返り、検証を行う際、計画があればあらかじめ定めた計画どおりに行動できたのか、行動が成果につながったのかを確認することは非常に重要なのですが、計画がない行動を、後になって「もっとこうすれば」とダメ出しばかりされたら、部下はたまらない気持ちになります。
あなたは、この4つのパターンのどれかに当てはまっていませんか?
部下に任せる際、PDCAのどれを任せているか?
さて、PDCAサイクルの重要性は理解いただいたと思いますが、ここで1つ質問があります。
「あなたは部下に仕事を任せる際、PDCAのどれを部下に担当させていますか?」