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家族を「陰謀論」に陥らせないために何が必要か "極論"にハマる3つのフェーズを理解しよう

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ネットリテラシーの低いシニア層が最も危ない。

作家・評論家 古谷経衡氏
古谷経衡(ふるや・つねひら)/作家・評論家。1982年北海道札幌市生まれ。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。保守雑誌『JAPANISM』編集長などを経て、令和政治社会問題研究所所長。ネット右翼、若者論、サブカルチャーなど幅広いテーマで評論活動。『左翼も右翼もウソばかり』『日本を蝕む「極論」の正体』『シニア右翼』など著書多数(撮影:尾形文繁)

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孤独死や陰謀論が社会問題化している。その背後にあるのが、日本社会で深刻化する個人の孤立だ。本特集では、身元保証ビジネスや熟年離婚、反ワク団体など、孤独が生み出す諸問題について、実例を交えながら掘り下げていく。本記事では、陰謀論に詳しい、作家の古谷経衡氏に話を聞いた。

久しぶりに実家に帰省したら親父がネット右翼になっていたとか、荒唐無稽な陰謀論を口にするようになっていたとかいう話を最近よく聞くようになった。

「在日コリアンには特権がある。日本は在日に支配されている」などと唱えるネット右翼と、「影の政府ディープステートが世界を裏で操っている」などという陰謀論は似ている。そこにハマっていく経路も、実によく似ている。

中心にいるのはシニア層

中心にいるのはシニア層であり、知識源は書籍ではなくユーチューブなどのネット動画だ。動画番組で仕入れた情報を「真実」と思い込んでいる。韓国に行ったこともないのに韓国人を憎悪し、ユダヤ人と話したこともないのに「コロナワクチンを売って儲けているのはユダヤ人だ」などと信じ込んでいる。ネット動画番組の中で誰かが根拠なく発信している情報に「寄生」している格好だ。

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