ネットリテラシーの低いシニア層が最も危ない。
孤独死や陰謀論が社会問題化している。その背後にあるのが、日本社会で深刻化する個人の孤立だ。本特集では、身元保証ビジネスや熟年離婚、反ワク団体など、孤独が生み出す諸問題について、実例を交えながら掘り下げていく。本記事では、陰謀論に詳しい、作家の古谷経衡氏に話を聞いた。
久しぶりに実家に帰省したら親父がネット右翼になっていたとか、荒唐無稽な陰謀論を口にするようになっていたとかいう話を最近よく聞くようになった。
「在日コリアンには特権がある。日本は在日に支配されている」などと唱えるネット右翼と、「影の政府ディープステートが世界を裏で操っている」などという陰謀論は似ている。そこにハマっていく経路も、実によく似ている。
中心にいるのはシニア層
中心にいるのはシニア層であり、知識源は書籍ではなくユーチューブなどのネット動画だ。動画番組で仕入れた情報を「真実」と思い込んでいる。韓国に行ったこともないのに韓国人を憎悪し、ユダヤ人と話したこともないのに「コロナワクチンを売って儲けているのはユダヤ人だ」などと信じ込んでいる。ネット動画番組の中で誰かが根拠なく発信している情報に「寄生」している格好だ。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら