引退2年、京急2000形にみる「看板列車の品格」 斬新デザインと高級感ある車内が人気だった

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2000形は1987年までに8両編成と4両編成が6本ずつ、計72両が製造された。快特のほか、1992年に運行を開始した定員制の着席保証列⾞ウィング号(現在は座席指定制)などで運用。都心と三浦半島を結ぶ足として、通勤・観光の両面で利用者から親しまれた。

1995年には同社が誇る最高時速120kmでの営業運転が品川―横浜間で始まった。その主役を担ったのも2000形だ。

改造で生まれ変わる

だが1998年に後継となる2扉クロスシート車の「2100形」が登場すると、エースの座を譲る。

2000形の先輩にあたる「800形」(右)と後輩の「1500形」=2018年10月(記者撮影)

2000形は⾞体中央にドアを増設して3扉⾞に変⾝し、座席は一般的な通勤電車らしく、横⻑のロングシートへ改造された。外観も赤い車体に窓周りが白帯の塗り分けから、窓下に白の細線を入れたデザインに変更された。

2000年には一度「ファイナルラン」を迎えている。8月27日に品川―三浦海岸―久里浜工場で2扉クロスシート車としての最後を記念したイベント列車を運行した。このときは、ヘッドマークをくの字形の部分に取り付けるため、特製の部材が先頭部に装着された。

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