日経平均は55円高、今後は上昇・下落のどちらか 米株先物にらみ上昇、半導体・電子部品が堅調
[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。前日の米国株市場でダウとS&P500が下落し、朝方は軟調な滑り出しとなった。その後、米株先物の堅調な動きを眺めてプラス転換し、後場は上げ幅を100円超に拡大する場面もあったが、日本独自で積極的な買い材料も見当たらず、伸び悩んだ。
日経平均は前営業日比150円83銭安の1万9468円52銭と続落して始まったが、時間外取引で米株先物が上昇したことや、欧米での経済活動の再開への期待から下げ幅を縮め、前引けにかけて小幅安の水準で一進一退となった。
後場はプラス転換し、上げ幅を拡大したが、上昇の勢いは出なかった。市場では「当面はコロナ関連のニュースで上値は重く、買い上がれない」(みずほ証券のシニアテクニカルアナリスト、三浦豊氏)との見方があった一方、「新型コロナウイルスの動向にかかわらず需要が見込める半導体や電子部品関連が全体をけん引した。新興株市場が大賑わいとなり、一部の個人投資家が元気だったところも印象的だ」(証券ジャパンの調査情報部長、大谷正之氏)との声も聞かれた。
TOPIXは続落。東証33業種では、その他製品、金属製品、電気機器などが値上がり率上位に入った。半面、空運、保険、陸運などが値下がりした。
新型コロナの感染拡大を防止するために各国の入国制限や国内の外出自粛要請が行われており、空運業は、厳しい事業環境が継続するとみられている。日本航空<9201.T>、ANAホールディングス<9202.T>が売られた。
そのほか個別銘柄では丸紅<8002.T>が急落した。2020年3月期の連結当期損益(IFRS)が1974億円の赤字になったと7日に発表。同時に21年3月期の年間配当予想を1株あたり15円とし、20年3月期の35円から20円の減配とする計画としたことも嫌気された。
東証1部の騰落数は、値上がり1118銘柄に対し、値下がりが989銘柄、変わらずが64銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 19674.77+55.42
寄り付き 19468.52
安値/高値 19,448.93─19,720.87
TOPIX<.TOPX>
終値 1426.73 -4.53
寄り付き 1419.92
安値/高値 1,418.88─1,427.81
東証出来高(万株) 135134
東証売買代金(億円) 22877.38
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