【産業天気図・家電・AV】費用減で10年度前半は「晴れ」へ、ただ新分野開拓なければ中期の成長継続難しい
一方ソニーは、米アップルのiTunesに似た、コンテンツ配信プラットフォーム「ソニー・オンラインサービス」(SOLS)を始動させる。音楽配信ではアップルに先行されたが、ゲーム・映像・書籍などの配信では顧客を獲得する方針だ。10年前半にも明らかになるプラットフォームで魅力的なインターフェースや操作感が打ち出せるか、出版社などとの提携関係構築が築けるかが事業の成否を決めるだろう。
ソニーは自動車電池参入や有機ELなどポスト液晶ディスプレイの商用化にも意欲を示しているが、こちらは投資計画をいかに描くかが課題。現状、投資余力は十分とは言い難いが、来期以降にキャッシュフローの継続的改善と中規模の資金調達があれば、大型投資計画が浮上する可能性はある。
主要3社以外では、JVC・ケンウッド・ホールディングス<6632>やパイオニア<6773>はカーナビなど車載機器の動向に業績が左右される。特にパイオニアはホンダ<7267>や中国・上海汽車工業などと提携を結んでおり、成長の道筋が比較的明確だ。
(杉本 りうこ)
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